2016秋 北海道馬産地見学ガイドツアー 現地取材レポート

馬産地見学ガイドツアーレポート[ツアー3日目]

最終日は胆振地域を見学。コミュニケーションが深まりいい雰囲気の中、見学先を巡りました。

2015年9月17日

レイクヴィラファーム


今年限りで繁殖牝馬を引退したメジロドーベル
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和気あいあいとした雰囲気に包まれたままバスは登別温泉を出発しました。目指すは、洞爺湖畔に位置する。レイクヴィラファームです。普段は見学不可、墓参のみ可能という旧メジロ牧場のレイクヴィラファームには、かつてニッポン競馬に大きな足跡を残したメジロ牧場の息吹が今も感じられるものがたくさん残っています。代表的なものは一般に開放している「メジロ」の馬たちの墓碑です。もしかしたら、若い参加者の方々の中には、馴染みない馬たちもいたかもしれませんが、それでもここに祀られている馬たちは今も血統表の中に生き続ける個性派スターたちばかりです。今回は、その代表として今春、29歳で亡くなったしたメジロライアンのお墓参りをさせていただきました。この一角にはメジロマックイーンやメジロティターン、メジロブライトなどの墓碑も建立されており、思い思いの墓碑の前で手を合わせる方たちの後ろ姿が特に印象に残ります。

また、ここレイクヴィラファームには「メジロ牧場記念館」とも言うべき資料館も併設されています。栄華を誇った「メジロ」の馬たちのトロフィーやレイ、写真や雑誌などが並べられています。メジロを知るものにとっては懐かしく、また知らないものにとっては日本の競馬を支えた牧場の歴史を肌で知る時間になったと思います。ここではメジロドーベルとその当歳(牡、父ルーラーシップ)、メジロトンキニーズ2016(牝、父エイシンフラッシュ)、メジロルルド2016(牝、父ハービンジャー)、メジロルバート2016(牝、父ハーツクライ)を展示。メジロの血脈を後世へと伝える当歳馬たちの見学、歴代最強牝馬にも数えられるメジロドーベルとの再会と牧場の厚意による写真撮影は思い出の一コマに深く刻まれたことと思います。

ノーザンホースパーク


おちゃめな表情
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レイクヴィラファームを出た一行は、一路、苫小牧市のノーザンホースパークへと向かいます。洞爺湖畔から苫小牧市まではトイレ休憩などをはさみながら、約2時間弱。ここでは美味しい昼食と、そして今や北海道観光の名所のひとつにまでなったノーザンホースパーク。人気アトラクションとして有名の「ハッピーポニーショー」見学、そしてここで功労馬として過ごす馬たちとの再会を楽しんでいただきました。当日は、北海道乗馬連盟主催の「第30回北海道秋季馬術大会」が開催されており、同パークに繋養されているデルタブルースやフォゲッタブル、インティライミなどのほか、北海道の乗馬クラブで元気に第2の道を歩んでいる馬たちとも嬉しい再会がありました。残念ながら滞在時間に限りがあって、お目当ての馬たちのジャンピングを見ることができた方はわずか一握りの方たちでしたが、それでも功労馬厩舎ではバランスオブゲームやアロンダイト、ジャガーメイルなどとの再会を楽しんだほかに、同パーク名物の「ニンジンクッキー」を与えるなど貴重な時間を過ごしました。

ノーザンファーム


バスから降りて坂路コースを見学
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昨年まで5年連続ブリーダーズランキング1位。今年も首位を独走するノーザンファームは、日本を代表する、というよりも世界屈指の牧場です。ここは、バスの車中から見学させてもらいました。全国に5か所の生産、育成、調教施設を備える同ファームの中心ともいえる「ノーザンファーム早来」の総面積は約240ヘクタール。よく言われる言い方に換えれば東京ドーム50個分の広さですから、とても歩いて回ることはできません。今年も、セレクトセールの鑑定人としても有名な中尾義信さんに同乗いただき、軽妙な話術とともにノーザンファームが誇る広大な放牧地、そして育成部門の施設を、牧場の歴史とともに紹介いただきました。毎回の恒例ではありますが、全長800mの屋内坂路コースではバスから降りてディープインパクトやキングカメハメハ、ブエナビスタやシーザリオも駆けあがった坂路の感触を楽しんでいただきました。

社台スタリオンステーション


リーディングサイアーディープインパクト
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ツアーの最後を飾るのは、豪華種牡馬ラインナップを誇る社台スタリオンステーション。1頭ずつ、馬房から引いていただき徳武英介さんに説明いただきました。最初に登場してきたのは、新種牡馬として好スタートをきったルーラーシップです。そして、香港スプリント(G1)連覇のロードカナロア。ドバイデューティフリー(G1)を圧勝してロンジンワールドベストレースホースランキング1位のジャスタウェイ。テレビの向こうでしか見ることができなかった海外G1競走勝ち馬の競演に参加者のボルテージもあがります。スマートファルコン、ゴールドアリュールの父子やハーツクライ、ダイワメジャーといったランキング上位常連サイアーに加え、スタリオン屈指の人気種牡馬となったキズナ。さらにはディープブリランテやヴィクトワールピサ。キングカメハメハも元気な姿を見せてくれました。まばゆいばかりの栗毛の馬体を披露してくれたのはオルフェーヴル。ほか、エピファネイアやクロフネ、エイシンフラッシュなども充実の馬体を披露してくれましたが、やはり圧巻の存在感を示したのはディープインパクトでした。時間にすれば、わずか1時間足らずのスタリオンパレードでしたが、日本の競馬シーンを代表する馬たちの登場に参加者の方々は時間を忘れてシャッターを切り続けていました。

社台スタリオンステーションを出発すれば、最終目的地の新千歳空港はもう目の前です。今回も数多くの馬たちと、そして牧場の人たちとの出会いがありました。競馬は、これまでも、そしてこれからも変わらずに続いていくと思いますが、参加いただいた方々にとっての競馬は、来週から少し違ったものになるのではないかとも思います。そう願いながらレポートを締めくくりたいと思います。

最後になりましたが、ご協力いただきましたすべての方々に感謝申し上げます


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