トーホウレーサーを訪ねて~ホーストラスト
2007年のニュージーランドトロフィー(Jpn2)を勝ったトーホウレーサー(セン7歳、父チーフベアハート 母パシアン)を鹿児島県湧水町のホーストラストに訪ねた。
本馬は2006年11月にデビュー、6戦目に初勝利を挙げると、続く500万下も連勝、初重賞挑戦となった毎日杯(Jpn3)でも0.4秒差の5着と健闘した。続くニュージーランドトロフィー(Jpn2)では単勝50倍を超える11番人気という低評価を覆して優勝、見事重賞制覇を果たした。NHKマイルカップ(Jpn1)でも5着と健闘したが、ユニコーンステークス(Jpn3)のレース中に右後肢第1趾骨を骨折し休養となった。
明け4歳、8か月の休養明けとなった2007年の平安ステークス(G3)では16着と奮わなかったが、再び5か月の休養を挟んだ福島テレビオープン(OP)では10番人気ながら、1番人気だった後の安田記念馬ショウワモダンを抑えて2年2か月振りの勝利を飾った。通算成績16戦4勝。
2010年8月に引退した本馬は9月にホーストラストへと移動してきたが、これには本馬を管理していた川村禎彦調教師との縁があったそうだ。「スナークレイアース(地方交流重賞2勝)が引退する時、川村厩舎の助手さんがホーストラストの存在を知り、馬主さんと相談した結果、こちらで受け入れる事となりました。それがご縁でトーホウレーサーの引退が決まった時には、川村先生からすぐにご連絡を頂きました」と語ってくれたのはホーストラスト・マネージャーの小西英司さん。
取材時(2010年12月)の本馬は、去勢手術明けということで、「厩舎」にて管理されていた。徐々に環境に慣らし、春には集団放牧をする予定だという。「性格は大人しいですが、少し寂しがり屋なところがあるみたいですね」と近況を語ってくれた。本馬が飼養されている「厩舎」の隣には青草の畑がある。冬でも青々とした牧草を収穫出来るのは温暖な南九州の土地ならではだ。
◆ NPO法人ホーストラストウェブサイト