重賞ウイナーレポート

2019年07月21日 中京記念 G3

2019年07月21日 中京競馬場 曇 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グルーヴィット

プロフィール

生年月日
2016年04月05日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
68,928,000円
ロードカナロア
母 (母父)
スペシャルグルーヴ by スペシャルウィーク
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
松永 幹夫
騎手
松山 弘平
  • グルーヴィットと同じ4歳世代の活躍が目立つC1厩舎
    グルーヴィットと同じ4歳世代の活躍が目立つC1厩舎
  • 牧場には秋のG1戦線を目指す休養馬も訪れている
    牧場には秋のG1戦線を目指す休養馬も訪れている

 アドマイヤマーズ、フィエールマン、ユーキャンスマイル、チュウワウィザードと、次々と重賞馬を送り出すノーザンファーム空港のC1厩舎の育成馬から、またタイトルホースが誕生した。

 その馬とは、アドマイヤマーズと同じ3歳世代のグルーヴィット。3度目の挑戦となる中京記念(G3)で古馬を封じ込み、待望の初重賞タイトルを手にした。

 「脚元が難しかった馬であり、デビュー前は他の育成馬たちと比べるとゆっくり目に調教を進めてきました。デビュー戦がダートとなったのも、脚元のことを考えてのレース選択だったのではないかと思います」と話すのは高見優也厩舎長。

 しかし、能力の違いを見せつけるかのように、ダート1400mで行われたメイクデビューでは2着に5馬身差を付けると、同条件で行われた年明けの500万下も快勝。次に陣営が選んだのは芝のファルコンS(G3)だったが、初めての芝を苦にすることなく、勝ち馬から0秒1差の2着に入着を果たす。

 「初戦、2戦目を見たときは、力のいる馬場でもこなせるパワーを持っていると感じましたが、ファルコンS(G3)の走りを見て、改めて芝向きのスピード馬だと思いました」(高見厩舎長)

 まさに二刀流と言える走りを見せたグルーヴィットは、NHKマイルC(G1)に出走。そこでは育成時の僚馬とも言えるアドマイヤマーズに及ばず10着に敗れたものの、レース中の不利が無ければまだ上位に来られていたと言えるようなレース内容であり、高見厩舎長ももっとやれるはずとの思いを抱くようになっていた。

 レースの当該週、高見厩舎長は研修でノーザンファームしがらきへと向かった際、グルーヴィットが管理されている、栗東トレーニングセンターの松永幹夫厩舎を訪れている。追い切りを見て、前走以上の手応えを感じていた高見厩舎長に松永調教師も、「前走以上の状態には来ている」と伝えていた。

 「52㎏という斤量も恵まれていると思いましたし、レースでも3コーナーから長くいい脚を使ってくれました。松永先生とは地元(熊本)が一緒であり、何かと親しくさせていただいているだけに、その意味でも嬉しい勝利となりました」(高見厩舎長)

 2着にもクリノガウディーが入り、3歳馬のワンツーフィニッシュとなった中京記念(G3)だが、実は3歳馬の勝利は49年ぶりの快挙。強い3歳世代を印象付けただけでなく、その中でもグルーヴィットの能力の高さを証明してみせた。

 取材時のC1厩舎には、NHKマイルC(G1)の勝ち馬であるアドマイヤマーズが調整に訪れていた。いずれはアドマイヤマーズとの再戦もありますね、と高見厩舎長に話を向けると、「お互いに芝のマイルを主戦としている馬ですし、その時は間違いなく来ると思います。もし、G1の舞台での対決が叶ったのなら、その時はNHKマイルC(G1)では叶わなかったワンツーフィニッシュを期待したいです」(高見厩舎長)

 これからも続いていきそうなアドマイヤマーズとグルーヴィットのライバル対決。かたや芝中長距離G1戦線はフィエールマンやユーキャンスマイルといった4歳世代が盛り上げてくれそうであり、いずれにせよ今年の秋のG1戦線も、C1厩舎出身馬たちが盛り上げてくれそうだ。