重賞ウィナーレポート

2019年01月13日 日経新春杯 G2

2019年01月13日 京都競馬場 晴 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グローリーヴェイズ

プロフィール

生年月日
2015年03月02日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
308,978,000円
ディープインパクト
母 (母父)
メジロツボネ  by  スウェプトオーヴァーボード(USA)
馬主
有限会社シルク
生産者
レイクヴィラファーム (洞爺湖)
調教師
尾関 知人
騎手
M.デムーロ

 京都競馬に新春を告げる「第66回日経新春杯(G2)」が1月13日、晴れ、良馬場の京都競馬場で行われ、洞爺湖町のレイクヴィラファーム生産で1番人気のグローリーヴェイズが2分26秒2で優勝。4度目の重賞挑戦で、自身初となる重賞タイトルを手中にした。レイクヴィラファームの重賞勝利は昨年の小倉記念(G3)(勝馬トリオンフ)以来、3年連続通算5勝目。父ディープインパクトは、この勝利で10年連続JRA重賞勝利となった。

 この日は遠く離れた東京競馬場でレースを観戦していたというレイクヴィラファームの岩崎義久さんは「昨年のきさらぎ賞(G3)で2着し、菊花賞(G1)でも大外枠から5着に頑張ってくれた馬ですから、期待はしていました。馬場状態が良く分からなかったので、その点だけが心配でしたが、終わってみれば強い内容だったと思います。昨年の春シーズンは体質が弱く、レースを使い込めないところがあったのですが、馬体重の増加とともに馬がしっかりしてきた印象です」と会心の勝利に胸を撫で下ろしている。

 母メジロツボネはレイクヴィラファームの前身にあたるメジロ牧場の生産馬。スウェプトオーヴァーボード産駒らしいスピードの持ち主で、芝の短距離レースで4勝をあげている。「メジロツボネは三冠牝馬メジロラモーヌの孫という血統で、高い能力を持った馬でした。引退後、初年度の配合は牧場の総意としてディープインパクトを選び、期待どおりに素晴らしい馬を生んでくれました。それがグローリーヴェイズです」と話してくれた。

 牧場時代のグローリーヴェイズについて尋ねると「生まれたときからバランスの良い馬でしたが、同じような時期に生まれたほかの馬に比べると、やや成長がゆっくりでした」と話し「運動量が豊富な母メジロツボネと一緒になって放牧地を走り回るような馬でした。当時、スタッフとこの馬(グローリーヴェイズ)が活躍してくれるようになったら、母親のスパルタ教育のおかげだね、と冗談を言いあっていたことを思い出しました」と笑った。

 そして、この黒鹿毛馬は、セレクトセール1歳に上場されて、シルクホースクラブによって5,616万円(税込)で落札されている。

 「コウソクストレート(17年ファルコンS(G3))もメジロラモーヌの血統ですが、この血統からG1競走に出走できるような馬が出てきてくれたことは嬉しいです。順調であれば春シーズンの目標は天皇賞(春)(G1)になると思いますが、まだまだ成長途上のような馬。この馬らしい競馬を期待したいと思います」と期待に胸を膨らませている。