重賞ウィナーレポート

2018年11月11日 福島記念 G3

2018年11月11日 福島競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:スティッフェリオ

プロフィール

生年月日
2014年02月17日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:19戦6勝
総収得賞金
331,211,000円
ステイゴールド
母 (母父)
シリアスアティテュード(IRE)  by  Mtoto(GB)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
音無 秀孝
騎手
丸山 元気

 4度目の挑戦となるこの福島記念(G3)で待望の重賞制覇。しかしながら、社台ファーム場長の東礼治郞氏は2走前となる札幌記念(G2)から、次走への期待を持っていたと話す。

 「札幌記念(G2)でも上位と差のない内容でした。丸山騎手が最後に手前を替えていれば、もっと際どかったと言っていたので、自力強化できていることを確信できたレースともなりました」

 その札幌記念(G2)だが、勝ったサングレーザーからは0秒4差の5着ながらも、ゴール前で後続勢が一気に襲いかかってくる中、先行勢で唯一5着に粘り込んだのがスティッフェリオだった。

 「札幌記念(G2)の後は、1走挟んでここを狙うことは早い段階から決めていました。それでも、狙ったとおりの結果を残してくれるわけですから、音無厩舎の手腕の確かさと、鞍上を務めてくれた丸山騎手の完璧なエスコートには唸らされました」

 福島記念(G3)では2番人気の評価を得たスティッフェリオ。ハンデ頭のマルターズアポジーが先手を奪い、その後をマイスタイルが付いていったことで縦長となったレースで、スティッフェリオは馬群を引っ張る形での3番手に位置する。最後の直線で縦長だった馬群が一気に凝縮する中、残り1ハロンで先頭に立ったスティッフェリオは、そのままゴール板まで押し切ってみせた。

 「育成期は妙にまとまったところがあり、殻を突き破って欲しいと願っていました。ここにきてようやく気持ちと身体がマッチしてきたようです。年内は充電して、年明けからまた重賞戦線を歩ませていく予定です」

 3歳時は朝日杯セントライト記念(G2)で4着に入り、菊花賞(G1)にも出走したスティッフェリオであるが、競走馬として完成を迎えるのは、東場長も話しているように、気持ちと身体がマッチしてきたこれからなのかもしれない。