重賞ウィナーレポート

2018年11月04日 AR共和国杯 G2

2018年11月04日 東京競馬場 曇 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:パフォーマプロミス

プロフィール

生年月日
2012年02月08日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:15戦7勝
総収得賞金
298,644,000円
ステイゴールド
母 (母父)
アイルビーバウンド  by  タニノギムレット
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
藤原 英昭
騎手
C.オドノヒュー

 短期免許で来日していたC.オドノヒュー騎手にとって、初めてのJRA重賞制覇のパートナーとなったパフォーマプロミス。アルゼンチン共和国杯(G2)の勝利で通算成績は15戦7勝となり、重賞は今年の日経新春杯(G2)に続く2勝目。レース後、管理をしている藤原英昭調教師からは、「今日は人馬共に100点のレース」との言葉が聞かれていたが、鮮やかな末脚を導き出したオドノヒュー騎手だけでなく、パフォーマプロミスの強さもまた、際だったレースとなった。

 1000m通過が69秒2という、超スローペースからの究極の上がり勝負となったこのアルゼンチン共和国杯(G2)。先行勢をマークする位置でレースを進めたパフォーマプロミスは、残り一ハロンで更に加速。夏の上がり馬としてここに臨んできた、2着のムイトオブリガードの追撃を3/4差振り切って見せる。

 「当初、予定されていた京都大賞典(G2)は感冒のため出走取り消しとなりましたが、レースではその影響は感じられませんでした。それどころか勝利という結果をもたらしてくれたのは、藤原先生や厩舎の皆さんの管理のおかげです」と話すのは、牧場で管理を行ってきたノーザンファーム早来の横手裕二調教主任。デビューは3歳の9月となったように、体質の弱さもあって調教を行っていた時間が長かっただけでなく、昨年もまた、約4か月に渡って牧場で調整されてきた。

 「今年に入ってから重賞2勝となりましたが、藤原先生や厩舎の皆さんがしっかりとしたケアを行いながら、能力を引き出してくれたのだと思います。また、近年は古馬となってからも息長く活躍を続ける馬もいますが、中間の調整を行ってくれているノーザンファームしがらき、天栄とスタッフたちの管理のたまものもあるのでしょう。ここまで待っていただいた関係者の皆さんに報いるような結果を残せたことも嬉しい限りです」

 それでも究極と言える末脚を見せた時だけでなく、そこに掲示された上がり3ハロンのタイム(32秒6)にも驚いたという横手調教主任。「ゴールの後は脚元の心配もしました」と苦笑いを浮かべるが、決め手勝負のレースとなったとしても、勝ち負けの結果が残せたことは収穫だったとも話す。

 「次走はG1になるかと思いますが、この年齢になってようやく本格化の兆しを見せてきた印象を受けます。コースを問わない走りを見せてくれていますし、更にメンバーが強くなってもいいレースを見せてくれるのではと期待しています」

 G1でも「100点満点」の走りを見せてくれるか。パフォーマプロミスの走りに注目したい。