重賞ウィナーレポート

2018年09月16日 ローズS G2

2018年09月16日 阪神競馬場 曇 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カンタービレ

プロフィール

生年月日
2015年03月06日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:6戦3勝
総収得賞金
123,901,000円
ディープインパクト
母 (母父)
シャンロッサ(IRE)  by  Galileo(IRE)
馬主
石川 達絵
生産者
三嶋牧場 (浦河)
調教師
中竹 和也
騎手
C.ルメール

 上位3着までに秋華賞(G1)への優先出走権が与えられる秋華賞トライアル「第36回ローズS(G2)」が9月16日、阪神競馬場の芝1800mで行われた。

 出走15頭中10頭がディープインパクト産駒というメンバーとなり、上位5番人気までを同馬産駒が独占するなか、勝ったのはディープインパクト産駒の5番人気。C・ルメール騎手が手綱を取った浦河町の三嶋牧場生産のカンタービレだった。早め先頭から後続の追撃を振り切って1分45秒7の好タイムで優勝。春のフラワーC(G3)に続いて重賞2勝目となり、通算成績を6戦3勝とした。

 阪神競馬場でその瞬間を見届けたのは三嶋牧場の三嶋健一郎専務。「調子は良いと聞いていましたので、オークス(G1)からマイナス4kgと発表された馬体重には少し驚きました」と当日を振り返ってくれた。

 しかし、その思いはパドックで払拭する。「春シーズンに比べて筋肉量が増えたように見えました。考えてみればオークス(G1)は、フラワーC(G3)からプラス10kgでの出走でした。この馬はディープインパクト産駒の牝馬で、決して大きな馬ではないのですが、生まれたとき、そしてデビュー前に当牧場で初期馴致をスタートさせたときから期待の大きな馬でした」と期待に応えてくれた愛馬を称え、「春シーズンは、馬にとって厳しいローテーションになってしまいましたが、オークス(G1)のあとは北海道の吉澤ステーブルでリフレッシュさせてもらいました。良い状態で夏を過ごしたことが、今回の結果に繋がっていると感じましたし、今回はレースに向けてきっちりと仕上げられているという印象を受けました」。程よく気合を込めながら、一歩ずつ力強く周回を重ねるカンタービレを頼もしく思ったという。

 レースでは好スタートを切ったものの、1度はポジションを下げて先行勢を見るような位置をキープ。しかし、ペースが遅いと判断したルメール騎手は積極的に押し上げて早め先頭から、そのままゴールへと飛び込んだ。

 「レース後にVTRを見れば2着馬に1馬身以上の差をつけていましたが、ゴールするまでは何か後ろから追い込んでくるのではないかとヒヤヒヤしていました。フラワーC(G3)のときは牧場での応援でしたから、今回の勝利はまた違ったものになりました」と話し「今回はルメール騎手らしいレース運びでしたが、それに応えてくれた馬も褒めてあげたいと思います。秋華賞(G1)は桜花賞(G1)、オークス(G1)の上位が揃って出走するので大きなことは言えませんが、この馬らしい競馬を期待したいと思います」と期待に胸を膨らませながらエールを送っている。