重賞ウィナーレポート

2018年10月08日 マイルChS南部杯(中央交流) Jpn1

2018年10月08日 盛岡競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ルヴァンスレーヴ

プロフィール

生年月日
2015年01月26日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦6勝
総収得賞金
291,444,000円
シンボリクリスエス(USA)
母 (母父)
マエストラーレ  by  ネオユニヴァース
馬主
(株) G1レーシング
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
萩原 清
騎手
M.デムーロ

 マイルChS南部杯(Jpn1)の過去30回の歴史の中で、一度も達成されていなかったのが3歳馬の優勝。古馬とは2㎏の斤量差(3歳55㎏、4歳以上57㎏、牝馬は2㎏減)があるとはいえども、歴戦の雄揃いの古馬の壁を3歳馬たちは打ち破れずにいた。

 しかし、ついに今年、1頭のスーパーホースが歴史を変えた。このマイルChS南部杯(Jpn1)まで6戦5勝。全日本2歳優駿(Jpn1)と、ジャパンダートダービー(Jpn1)の両G1レースを勝利していたルヴァンスレーヴ。最後の直線ではいち早く先頭へと踊り出ると、追いすがるゴールドドリームを退けて、先頭でゴール板を駆け抜けた。

 「レース前からいけると思っていました。ルヴァンスレーヴ自身、これが古馬とは初めての対戦でしたが、これまでのレース内容を見ていても能力の違いは明らかでしたし、それでいながら目一杯力も出し切っていなかったことを考えても、今回のレースは試金石以上の結果となると信じていました」と話すのは、白老ファームの石垣節雄氏。2歳時から他馬を寄せ付けないような活躍を見せ、その後もレースを使う度に強くなっているような印象すら受けるルヴァンスレーヴだが、石垣氏は肉体面の成長だけでなく、精神面の成長もあったのではと分析する。

 「レースぶりも安定してきたことを考えると、精神面でも大人になってきたのではと思います。それでも持っている能力が違うからこそ、あれだけのレースもできるのでしょう」

 白老ファームで血統を更新されてきた、ダイナフェアリーの牝系となるルヴァンスレーヴ。ブラックタイプには芝の活躍馬も多く見られているが、その中でルヴァンスレーヴのダート適性が高くなった理由は、その配合にあると石垣氏は話す。

 「祖祖母に当たるにセプテンバーソングにティンバーカントリーを配合したことで、骨格の良さが祖母のオータムブリーズに遺伝され、そこからダートで優れた産駒成績を残していた種牡馬を配合していったことが、ルヴァンスレーヴの活躍に繋がっていると思いますが、改めてこの牝系の活力には驚かされます」

 「どこまで行けるか楽しみです」と話す石垣氏だが、これからのルヴァンスレーヴの活躍を、白老ファームで生まれ育った、あの名馬の姿を重ね合わせる。

 「現役時のオルフェーヴルを彷彿とさせるような、スケールがあると思います。ゆくゆくはルヴァンスレーヴもレジェンド級の競走馬ともなってくれると思いますし、次走では更に強いレースを見せてもらいたいです」