重賞ウィナーレポート

2018年08月05日 小倉記念 G3

2018年08月05日 小倉競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トリオンフ

プロフィール

生年月日
2014年04月21日 04歳
性別/毛色
せん/黒鹿毛
戦績
国内:16戦6勝
総収得賞金
226,242,000円
タートルボウル(IRE)
母 (母父)
メジロトンキニーズ  by  ダンスインザダーク
馬主
(株) KTレーシング
生産者
レイクヴィラファーム (洞爺湖)
調教師
須貝 尚介
騎手
武 豊

 サマー2000シリーズの第3戦「第54回小倉記念(G3)」が8月5日、晴れ、良馬場の小倉競馬場で行われ、洞爺湖町のレイクヴィラファーム生産で1番人気に支持されていたトリオンフが積極的な先行策から4角手前で先頭を奪い、そのまま後続に3馬身の差をつけて優勝。今年2月の小倉大賞典(G3)に続く2つ目の重賞タイトルを1分56秒9のレコードタイムで飾った。

 競馬場で愛馬優勝の瞬間に立ち会うことができたというレイクヴィラファームの岩崎義久さんは「暑い競馬場でしたけど、馬はとても元気に見えました。パドックでは2人曳きで、気合が乗りすぎているのではないかと心配したほどです」と当日の様子を振り返り「少々間隔が空きながらもここを目標にしっかりと仕上げてくれた厩舎関係者の方々、そしてこの馬の個性を最大限に発揮してくれる武豊騎手に感謝したいと思います」と感謝の言葉を続けた。

 牧場時代のトリオンフについては「ダイヤモンドS(G3)2着など長距離で活躍してくれた母メジロトンキニーズが4頭目にして初めて生んだ牡馬ということもあって期待の大きな馬でした。ただ、生まれたばかりの頃は姉たちとは少々タイプが異なり、やや脚長で、どちらかといえば薄手の体型だったことを覚えています」という。

 その後、順調に成長を重ねたトリオンフは、母親同様に500㌔を超える体にまで成長し、2歳夏の函館競馬でデビュー戦を飾る。

 「正直言えば、2歳夏に勝ち上がるというイメージはなかった馬なのでビックリしました。驚くと同時に、改めてこの馬の潜在能力を頼もしく思った瞬間でもあります」。

 しかし、初勝利のあとは激しい気性が表面化。陣営は様々な選択肢の中から去勢という方法を選んだ。

 「結果論かもしれませんが、去勢手術は馬にとってベストの選択だったのではないかと思っています」。激しい気性が前進気勢へと変わり、3歳秋から3連勝で重賞初制覇。さすがG1の大阪杯は出遅れもあって見せ場を作った程度だったが、レースキャリアを積みながら力をつけて中距離重賞戦線を盛り上げる主役の1頭となった。

 母系をさかのぼればメジロマックイーンと同じアサマユリにたどり着くファミリーだ。「まだまだ強くなると期待していますが、秋のG1シリーズでは、春シーズンとはまた違った競馬を見せてくれると思います。チャレンジャーというよりも、この馬らしい正攻法の競馬を期待したいと思います」と期待に胸を膨らませている。