重賞ウイナーレポート

2018年05月06日 NHKマイルC G1

2018年05月06日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ケイアイノーテック

プロフィール

生年月日
2015年04月07日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
176,678,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ケイアイガーベラ by Smarty Jones(USA)
馬主
亀田 和弘
生産者
隆栄牧場 (新冠)
調教師
平田 修
騎手
藤岡 佑介
  • 万歳で喜ぶ牧場の皆さん
    万歳で喜ぶ牧場の皆さん
  • 新冠町のレ・コード館に掲げられた優勝垂れ幕
    新冠町のレ・コード館に掲げられた優勝垂れ幕
  • 新冠町・道の駅にある「優駿の碑」にはタカエノカオリの碑がある
    新冠町・道の駅にある「優駿の碑」にはタカエノカオリの碑がある

 NHKマイルカップ(G1)はケイアイノーテックが豪快な末脚で快勝。3歳マイル王の座に輝いた。

 本馬の生産は新冠町の隆栄牧場。昭和5年創業で、繁殖牝馬は11頭いる。

 レース当日、同牧場の飛渡隆代表は、馬の出産があるため、牧場で声援を送っていた。「届かないような位置から本当によく伸びてくれましたね。最後残り200mぐらいでは“がんばれ、がんばれ”と声が出ました。接戦になりましたが、ゴールの瞬間は勝ったとわかりましたね。妻と手をとり合って喜びました」と、振り返った。レース直後は新冠町の鳴海修司町長や近隣の牧場関係者が駆けつけ、万歳で勝利を祝った。本馬を管理する平田修調教師は数日後、牧場を訪れ、“しびれるレースだった”と話していたという。

 同牧場は過去、1971年にタカエノカオリで桜花賞、1980年にニシノスキーで朝日杯3歳Sを制している。G1はそれ以来の勝利となった。「お祝いのお花やお酒が続々と届いて、3日ぐらいずっと続きましたね。何度もレースのリプレイを見ました。本当に馬がよく走ってくれたと思います」と、飛渡代表。

 事務所には生産馬の口取り写真が丁寧に飾られてあった。牧場の入り口や厩舎まわりにはきれいに花が植えられている。「高額な費用をかけて育てるサラブレッドを扱っていますからね。オーナーや調教師、お客さまに気持ち良く見ていただくために、牧場の整備には強く意識しています。」そうした美意識の強さは、牧場に優れた馬が集まる背景を成しているのではないだろうか。

 本馬は父ディープインパクト、母ケイアイガーベラ、母の父スマーティジョーンズという血統。牧場時代の本馬については、「母譲りの賢さがあり、度胸のある馬でしたね。よく覚えているのは、最初に広い場所へ放牧した時に、一頭で怖がらずに奥まで歩いていったことです。自立心があって、ちょっと他の馬とは違うなと感じていました」と、飛渡代表。誕生~当歳秋まで同牧場で過ごし、その後はクイーンズランチで更なる育成となった。

 育った放牧地を見渡せば、青々とした絨毯が広がっていた。「馬が一番長い間食べるのは草ですから。草の質、土地の質にはこだわっています。手間はかかりますが、土地の更新も重要視している部分です。」サラブレッドは、血統だけ良ければ走るとは限らない。後にG1馬となる子馬の才能を、存分に引き出せる土台を整えていた牧場の尽力は、今回の勝利の源ともいえるだろう。

 母ケイアイガーベラは健在で、これまでに5頭を出産。1歳には父ヘニーヒューズの牡馬、当歳には本馬と同じ血統となる父ディープインパクトの牡馬が誕生している。飛渡代表は、「普段は扱いやすい馬ですが、出産時は注意しなければならないことが多く、かなり神経を使いますね。子育ては慣れていて、放牧地では子馬と程よい距離感で過ごしています」と、紹介する。牧場で育っている当歳については、「大きな馬で、ケイアイノーテックにも似ていますね。こちらも将来が楽しみですよ」と、期待を膨らませている。

 「G1馬」の称号を胸に、本馬は毎日王冠(G2)からの復帰が報道されている。持ち前の決め脚を武器に、今後もアッと言わせる走りを見せてくれるだろう。「無事に走ってきて欲しいですね。スピードはG1で通じる確かなものなので、また得意な距離で活躍して欲しいです」と、快走を願っている。直線で見せたしびれる走りは、ひと夏の充電でますます進化を遂げているに違いない。


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