重賞ウイナーレポート

2018年04月29日 天皇賞(春) G1

2018年04月29日 京都競馬場 晴 良 芝 3200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レインボーライン

プロフィール

生年月日
2013年04月01日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:22戦5勝
総収得賞金
450,466,000円
ステイゴールド
母 (母父)
レーゲンボーゲン by フレンチデピュティ(USA)
馬主
三田 昌宏
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
浅見 秀一
騎手
岩田 康誠

 10度目の挑戦で掴んだG1制覇。それはレース後のレインボーラインの姿を見た関係者にとって、万感の喜びとはならなかったかもしれない。それでも、マイルからその倍となる3200mの距離まで、レインボーラインは常に高い能力を発揮し続け、そして、最高のタイトルを掴んだことは、高く評価されるべきだろう。

 「レースはTVで見ていましたが、パドックを周回する姿も落ち着いていましたし、馬体重はマイナス2㎏ながらも馬体に幅が出て、競走馬として完成されたようなイメージもありました」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長。昨年の天皇賞(春)(G1)では気むずかしさも出たのか、ゲートが開くと最後方の位置取りとなったものの、今回は中団からやや後方の位置取りでレースを進めて行く。

 「頭が上がり気味の走りこそしていましたが、力みは感じられませんでした。ただ、3コーナーを過ぎて流れが速くなった時に、置いて行かれるような感じになったので、大丈夫かな?とも思いました」

 しかし、結果的にそこで動かなかったことが、最後の爆発的な末脚へと繋がっていく。最後の直線、馬群の中に進路を取ったレインボーラインは、そこから僅かな隙間を縫うようにポジションを上げていく。その姿を見た大木厩舎長は、「入着はあり得る」と思ったというが、レインボーラインはその勢いのままに、先に抜け出したシュヴァルグランも交わしさっていく。

 「ゴールの瞬間はやった!と思いました。その後、牧場のスタッフから続々と電話やラインが届きましたが、その対応に追われていたとき、『脚は大丈夫?』との連絡があり、TVを見てみると岩田騎手が下馬をしていて、大変なことになったと思いました」

 連絡をしてきた中には、競馬場まで応援に行っていた厩舎スタッフの姿もあった。そのスタッフは大木厩舎長へ逐一連絡を入れてきたが、その中に「馬房には歩いて帰ってきたので、そこまで心配は無さそうです」との知らせを聞いて、喜びよりもホッとしたという。

 「能力を出し切ってくれただけでなく、気持ちの強さもあったからこそ、ゴールまで頑張って走ってくれたのだと思います。頭の下がる思いですし、感謝しかありません」

 現在は怪我をした右前肢跛行の経過観察を行っているレインボーライン。今後の予定はその結果次第で決まるというが、「もし、牧場に戻ってきて休養に入るのなら、これまでの疲れや怪我の痛みをねぎらってあげたいですし、改めて『ありがとう』とも伝えたいですね」

 まだ5歳。しかも完成期に向かっているレインボーラインだけに、復帰の暁には、更に強くなった姿をファンだけでなく、大木厩舎長の前でも示してもらいたい。


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