重賞ウィナーレポート

2018年02月18日 フェブラリーS G1

2018年02月18日 東京競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ノンコノユメ

プロフィール

生年月日
2012年03月28日 06歳
性別/毛色
せん/栃栗毛
戦績
国内:21戦8勝
総収得賞金
576,911,000円
トワイニング(USA)
母 (母父)
ノンコ  by  アグネスタキオン
馬主
山田 和正
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
加藤 征弘
騎手
内田 博幸

 ジャパンダートダービー(Jpn1)を制するなどして、世代の頂点に立った3歳時。その後のチャンピオンズC(G1)、フェブラリーS(G1)でも2着となった時、誰もが次代のダート重賞戦線の主役となるのは、ノンコノユメだと信じて疑わなかったに違いない。

 しかし、3歳時の武蔵野S(G3)以降は勝ちきれないレースが続き、4歳時の帝王賞(Jpn1)で2着となった後は、気性面の問題を解消すべく去勢手術を受けたものの、その後も勝利からは遠ざかっていた。

 復活を証明したのは前走、2年2か月ぶりの勝利となった根岸S(G3)。昨年の夏には生まれ故郷である社台ファームへと戻り、立て直しを図った成果がようやく結果となって現れた。

 ファンもノンコノユメの復活を信じていたのだろう。このフェブラリーS(G1)では4番人気の評価を集めると、持ち味である末脚を爆発させるべく、後方に待機しながらレースを進めて行く。

 「直線でゴールドドリームに離された瞬間は、また2着かと観念しました。しかし、そこからがこの馬の本領発揮でしたね」と話すのは、社台ファームの東礼治郎場長。昨年の夏、ノンコノユメが調整へと入った際、スタッフと共に調教に携わっていたのが、他でも無い東場長だった。

 「去勢手術の後はこの馬らしさが見られず、私自身悔しかったですし、山田オーナーや、応援してくれるファンの方々にも申し訳なく思っていました」

 先に抜け出したのは1番人気のゴールドドリーム。しかし、直線の長い東京コースで、加速を続けて行くノンコノユメは、その差を詰めていき、クビ差だけ先にゴール板を駆け抜けた。

 「ゴールの瞬間は感激しました。ここ2戦僅差での勝利ですが、それでも勝ち切ってみせるのですから、勝負根性は並外れていますね。今までの悔しさが一気に晴れました」

 次走はかしわ記念(Jpn1)を予定。一昨年は2番人気に推されながら4着に敗れているレースだが、今の充実ぶりなら、その時のリベンジを果たせるに違いない。

 「状態もいいようですし、これからも勝利を積み重ねて欲しいです」と話す東場長。3歳時には重賞含め4連勝を果たしたノンコノユメだが、6歳を迎えた今こそが真の全盛期を迎えた、とレース後にと言われているのかも知れない。