重賞ウィナーレポート

2018年02月17日 ダイヤモンドS G3

2018年02月17日 東京競馬場 晴 良 芝 3400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェイムゲーム

プロフィール

生年月日
2010年05月11日 08歳
性別/毛色
せん/青鹿毛
戦績
国内:26戦7勝
総収得賞金
411,148,000円
ハーツクライ
母 (母父)
ホールオブフェーム  by  アレミロード(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
宗像 義忠
騎手
C.ルメール

 これで重賞6勝目、そして4歳時、5歳時と合わせて、同一重賞制覇3度という偉業を果たしたフェイムゲーム。また3歳の京成杯(G3)で重賞初勝利を上げて以降、6歳時以外は全て重賞を勝利。その6歳時でもダイヤモンドS(G3)で2着となっており、8歳まで毎年重賞で連対を果たしている。

 「同一重賞を3勝していることも凄いと思いますが、期間を置きながら達成していることもまた、凄いと思います」とは、ノーザンファーム空港の樋口政春厩舎長。樋口厩舎長は半兄となるバランスオブゲームの育成にも関わってきたが、そのバランスオブゲームもまた、2歳から7歳まで重賞で連対を続けて重賞を7勝。G2 6勝は中央競馬の日本新記録となった程に息の長い活躍を続けた。

 古馬となっても衰えぬ能力は、兄弟に共通する長所と言えるのかも知れないが、フェイムゲームは特にステイヤーとして優れた資質を有していた。前走のステイヤーズS(G2)でも2着に入り、このダイヤモンドS(G3)はメンバー中では最も重い58.5㎏の斤量を背負わされることとなったが、メンバー中最速の上がり3ハロン35.3の末脚を使って見事に勝利。2着のリッジマンには1馬身3/4差を付け、改めて力の違いを見せた。

 「道中の走りを見ても、他の馬とは手応えが違っているように見えました。4コーナーを回った辺りで勝ち負けの競馬になるなと思っていましたが、本当に強かったですね」(樋口厩舎長)

 近年、競走馬のデビューから引退までのサイクルは非常に早くなってきている。その状況下でも、8歳馬が3頭、9歳馬が1頭、そして12歳馬が1頭出走していたダイヤモンドS(G3)の出走メンバーにも証明されているように、芝の長距離やダートでは高齢馬がまだまだ頑張っている。だが、ただ、頑張っているというだけでなく、フェイムゲームのように重賞で人気を背負い、勝ち負けの競馬を見せるのは希なことであり、だからこそ、長きに渡ってレースを続けることができるのだろう。

 「まだまだ元気ですし、今後も息長く、現役でレースを続けてもらいたいです。勿論、来年のダイヤモンドSも期待していますし、ここまで頑張っていてくれるのならば、最高齢重賞記録も目指してもらいたいですね」(樋口厩舎長)

 JRAにおける最高齢重賞勝利の記録は、アサカディフィート(2008年小倉大賞典(Jpn3))、トウカイトリック(ステイヤーズS(G2))の2頭で、共に10歳時に勝利。しかし、フェイムゲームならば、今後も更に重賞タイトルを積み上げて、あっさりと達成してくれそうな気がしてくる。