重賞ウイナーレポート

2010年08月08日 関屋記念 G3

2010年08月08日 新潟競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レッツゴーキリシマ

プロフィール

生年月日
2005年04月30日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:22戦5勝
総収得賞金
199,764,000円
メジロライアン
母 (母父)
マルシンアモン by バイアモン(USA)
馬主
西村 新一郎
生産者
貞広 賢治 (鵡川)
調教師
天間 昭一
騎手
北村 宏司
  • 母マルシンアモン
    母マルシンアモン
  • 牧場の放牧地
    牧場の放牧地
  • 黒毛和牛も生産している
    黒毛和牛も生産している

 新潟競馬場で行われた夏の名物重賞、関屋記念(G3)はレッツゴーキリシマが逃げ切り勝ち。序盤から絶妙なペースに持ち込み、自慢の持続的なスピードを最大限に引き出した。 

 本馬の生産は鵡川町の貞広賢治さん。過去には2006年シンザン記念(G3)の勝ち馬ゴウゴウキリシマやマーガレットSなど5勝を挙げている現オープン馬エムエスワールドを生産している。繁殖牝馬は8頭。昭和38年創業の家族経営の牧場だ。 

 貞広さんはレース当日、自宅のテレビで生産馬の走りを見守っていた。「新潟競馬場は直線が長いので、最後まで気が抜けませんでした。外から伸びてきている馬もいたので、ゴール前は応援に力が入りましたね。直線が本当に長く感じました。」と、振り返る。奥様は“涙が出るぐらい嬉しかった”と喜びをしみじみと語る。レッツゴーキリシマは牧場生産馬として初めて日本ダービー(G1)に出走した馬。それも、ご夫妻の結婚20年目の年に出走を果たしてくれた、とりわけ思い出深い一頭だ。 

 牧場時代の本馬については、「目立つタイプではなかったですが、特に欠点もなく、順調に育ちましたよ。どちらかというと父馬に似ています。」と、貞広さん。1歳10月末まで牧場で過ごし、その後は九州で育成された。 

 母マルシンアモンは5番仔ゴウゴウキリシマに続いて、2頭目の重賞ウイナーを送り出した。祖母はマルゼンスキーの半妹という優秀な母系。これまで11頭出産し、産駒はJRAで合わせて15勝を挙げる立派な成績を残している。母について貞広さんは、「バイアモンの血統で気性的にはきついですが、なつっこい面もあります。年齢ほど衰えはなく、体調は良好です。」と、紹介。今年は米国G1馬パイロを種付けし、無事受胎している。 

 牧場では本馬の半妹ハナワキリシマが昨年12月に里帰りし、繁殖牝馬として第2の馬生をスタート。現在、ブラックタイドを受胎している。1歳には半妹のクロフネ産駒がおり、こちらは気性の勝った馬で、成長著しく大きな馬体になってきたという。本馬と同じ勝負服でデビュー予定だ。 

 貞広賢治さんの牧場では現在35頭の黒毛和牛も生産している。7年前から黒毛和牛業を始め、経営の安定化を図った。当初は黒毛和牛についてのノウハウはなく、ゼロからのスタートだったが、近隣の畜産農家より情報を聞き、試行錯誤を経て軌道に乗せた。「黒毛和牛を始めたことで、気持ちの面で余裕ができたことが大きいです。」と、貞広さん。大きなリターンが期待できる一方で、高いリスクを伴う軽種馬生産のプレッシャーを和らげるためにも、黒毛和牛生産を生かしている。キャリア27年のホースマンは黒毛和牛にも詳しい。 

 他馬を寄せ付けない逃げ脚で念願の重賞制覇を果たしたレッツゴーキリシマ。マイル~中距離戦線を沸かせる存在として、今後も更なる活躍が期待できそうだ。 

 「2、3歳時にレッツゴーキリシマがG1に出走した時、返し馬で大歓声を受けて走る姿を見て、本当に感動しました。またG1に出たら応援に行きたいです。これからも無事で、少しでも長く走って欲しいですね。」と、貞広さんは願いを込める。牧場の歴史に新たな1ページを加えるべく、その歩みは再び大舞台へと向かっていく。


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