重賞ウィナーレポート

2009年12月12日 中日新聞杯 G3

2009年12月12日 中京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アーネストリー

プロフィール

生年月日
2005年05月17日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:14戦6勝
総収得賞金
582,909,000円
グラスワンダー(USA)
母 (母父)
レットルダムール  by  トニービン(IRE)
馬主
前田 幸治
生産者
ノースヒルズマネジメント (新冠)
調教師
佐々木 晶三
騎手
佐藤 哲三
  • 牧場事務所
    牧場事務所
  • 厩舎
    厩舎
  • ヘヴンリーロマンス
    ヘヴンリーロマンス
  • 来年は海外で繁殖生活へ
    来年は海外で繁殖生活へ
 中京競馬場で行われた中日新聞杯(G3)はアーネストリーが1番人気に応えて快勝。待望の重賞初制覇を飾った。

 生産は新冠町のノースヒルズマネジメント。今年はベストメンバー、トランセンド、リディルが重賞を勝ち、たびたびこのコーナーでも喜びの声を紹介している。グループ所有馬のラヴェリータ、サンダルフォンの重賞勝ちも合わせると今年7つ目となるタイトルに牧場は沸いている。

 同牧場の福田洋志獣医師にお話を伺うと、「レース前から調子は良いと聞いており、楽しみにしていました。見事な決め脚でしたね。前走は惜しい2着でしたが、今回は勝つことができて非常に嬉しいです。」と、喜びを語る。レース当日は牧場スタッフ数名が現地・中京競馬場で声援を送っていたそうだ。

 本馬の牧場時代については、「順調に過ごせました。当歳時から大きい馬で、馬体は良かったです。」と、評価は高かったようだ。デビュー戦では後のクラシックホースであるキャプテントゥーレ、トールポピーを破っており、陣営は早くから将来への手応えを感じていた。「佐々木晶三調教師からは“完成されれば大きいところを狙える馬なので、大事に使っていきたい”と聞いていました。反動の大きいタイプで、はじめの頃は間隔を開けつつのローテーションとなりましたが、ここにきて馬がしっかりしてきましたね。距離的には2000m前後が合っていそうです。」と、福田さん。今度はG1の檜舞台へ向けて、狙いを定めていく。福田さんは、「この調子でステップアップしてくれれば嬉しいですね。精神的にも強くなってきましたし、充実期に入ったと思います。今後が楽しみです。」と、期待を膨らませている。

 何かと慌ただしさを感じる師走が過ぎると、牧場では出産シーズンが近づく。同牧場の生産馬で里帰りした天皇賞馬ヘヴンリーロマンスは、新たな可能性を求めて来年1月に海外へ渡って繁殖生活を送るそうだ。現在はジャングルポケットを受胎中で、来シーズンはスマートストライクを交配する予定だという。初仔コードゼット(牡2歳 父キングカメハメハ)はお正月開催にデビュー予定だそうで、「乗り味は良いと聞いています。母に似て成長力のありそうなタイプです。」と、福田さんは楽しみにしている。本格化著しいアーネストリーをはじめ、今後も粒ぞろいの面々が競馬場に送り出されることだろう。