重賞ウィナーレポート

2004年03月27日 日経賞 G2

2004年03月27日 中山競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウインジェネラーレ

プロフィール

生年月日
2000年05月02日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:11戦5勝
総収得賞金
167,203,000円
タマモクロス
母 (母父)
マヤノカンパネラ  by  ヤマニンスキー
馬主
(株) ウイン
生産者
中脇 満 (浦河)
調教師
国枝 栄
騎手
蛯名 正義
  • 母マヤノカンパネラ
    母マヤノカンパネラ
  • 母マヤノカンパネラの1歳牝馬
    母マヤノカンパネラの1歳牝馬
 生産牧場の中脇満氏は浦河町・鵜苫沢に牧場を構える。今月7日の中京記念優勝のメイショウキオウを生産した辻牧場の隣に位置する。牧場は、満氏、綾さん夫妻と息子さんの栄氏夫妻、それと従業員3人で、毎年10頭程の繁殖牝馬を扱い、現在は栄氏を中心に育成にも力を入れている。過去にヒカルダンサー(90年牝馬東京タイムス杯1着、H11年没、墓参りの見学可)を輩出している。

 本馬の重賞初制覇の喜びを満氏夫妻は競馬場で満喫した。「先生(国枝調教師)から、期待し過ぎてはだめですよ、とクギを刺されましたが、ゴール前では‘早くゴールが来て’と声をからして応援しました」と綾さんは喜びに顔を崩す。一緒に応援したのが、ヒカルダンサーのファンで、毎年、牧場を訪ねてくれる本馬の馬主会員のご夫婦。「ファンの方と喜びを分ち合えるのは、本当に嬉しいですね」(綾さん)と感謝する。一方、牧場でテレビ観戦した栄氏もゴールまでは、息のつまる思いをしたそうだが、「相手(ゼンノロブロイ)が断然人気の馬でしたからね。でも、先に行って馬の折り合いがついていたので、もしかしたらと思いました。蛯名騎手のお陰です。それと、(国枝)調教師さんが、ここまで、よく我慢して仕上げてくれましたね」と喜びながら、本馬の当歳時を振り返る。
 本馬の母マヤノカンパネラ(父ヤマニンスキー)も同牧場の生産馬で、本馬は第3仔、兄弟は6頭いるが、活躍馬の第1仔マイネルジャパン(父スキャン)はじめ、いずれも母親譲りの大型馬。本馬も仔馬の頃、馬体は大きく、少し神経質なところがあり、育てるのに気を遣ったという。気の弱い一面もあり、国枝調教師がじっくり成長させ、遅れて3歳の1月にデビューさせての現在の活躍に至る。
 第5仔(父オペラハウス)、6仔(父タバスコキャット)と牝馬が続くが、栄氏は「いずれも活躍を期待していますよ。オペラハウスの仔は、馬主さんが、この牧場に戻してくれそうなので、楽しみにしています」と中距離に強い本馬の血統の確保に将来の夢を膨らましている。

 満社長にお会いできなかったが、天皇賞(春)の競馬場で再び、ご夫妻の元気な応援姿をお見かけすることでしょう。 第52回日経賞は、2番人気のウインジェネラーレが、断然の1番人気馬ゼンノブロイをクビ差抑えて重賞初制覇を果たした。通算成績は11戦5勝。馬体重542キロは、平成4年のメジロライアンの524キロを上回る日経賞最高馬体重の勝利。
 ウインジェネラーレの馬主は、(株)ウイン。生産者は北海道・浦河町の中脇満牧場。母はマヤノカンパネラ(未出走)で、本馬は第3仔にあたる。兄に函館3歳S(2000年)を勝ったマイネルジャパン(牡、1998生、栗毛、父スキャン) がいる。