重賞ウィナーレポート

2004年05月16日 京王杯スプリングC G2

2004年05月16日 東京競馬場 曇 稍重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウインラディウス

プロフィール

生年月日
1998年03月07日 06歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:19戦7勝
総収得賞金
323,585,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
ジョウノマチエール  by  マルゼンスキー
馬主
(株) ウイン
生産者
三城牧場 (門別)
調教師
藤沢 和雄
騎手
田中 勝春
  • ウインラディウスの全妹(1歳牝馬)
    ウインラディウスの全妹(1歳牝馬)
 本馬のふるさとは門別・緑町の三城牧場。近くに下河辺牧場(クイーンカップ・ダイワエルシエーロ)、野島牧場(AJCC・ダンツジャッジ)があり、広々とした高台は色変わりした牧草の緑が眩しい。この牧場を場長の村上氏と10名の若いスタッフで10頭の繁殖牝馬と育成馬を扱う。

 本馬の東京新聞杯(GIII)重賞初制覇、ダービー卿(GIII)3着、そして今回のスプリングC(GII)制覇(レコード)に、村上場長は「嬉しいですね。遅くなりましたが、ようやく本格化しましたね」と喜ぶ。
 レースはスタッフと休憩室で観戦したそうで、首差の勝利に「あぶない所でしたよね。本馬はどうしても一人になる(早くトップに出る)と遊ぶんですよ」と話しながらも、雨中の強い勝ち方に満足そう。
 本馬はレース間隔に余裕を持っているが、‘のど鳴り’が原因とのことで、
「藤沢和調教師が、出走予定レースを定めじっくり仕上げているのです。デビュー後の手術休養から良く我慢して使ってくれました。本馬の今の活躍はすべて調教師さんのお陰です」(村上場長)と感謝する。陣営は、すでに安田記念に照準を合わせているとのことで、スタッフの期待も大きい。

 本馬の仔馬の頃はきかなかったという。母ジョウノマチエール(母の父マルゼンスキー)もスタッフ泣かせのアバレ馬のようで、父がサンデーサイレンスと絵に描いたような結果となった。
 本馬に全兄弟が続くが、5歳ジョウノーナス牝、3歳ウィンゼフィール牝が中央で活躍中、2002年の2歳牡は今年デビュー予定で530kgと大型馬。
 今年は父タイキシャトルで3月17日に牝馬を出産。その後、話題の種牡馬デビューしたシンボリクリスエスを配合したそうだ。

 本馬の全兄弟で2003年の1歳牝はサンデーサイレンス最期の産駒となるが、帰りがけに厩舎で見せて頂いた。大きな仔で腹も深く、腰もしっかりして、柔らかそうな歩きを見せていました。この馬は牧場の持ち馬として冠名‘ジョウノ’となる予定ですので応援してください。 第49回京王杯SCは、2番人気のウインラディウスが稍重の馬場ながら1分20秒4のコースレコードで快勝し、安田記念に王手をかけた。ウインラディウスの馬主は、(株)ウイン、生産は北海道・門別町の三城牧場。通算成績は19戦7勝。重賞は東京新聞杯に続き2勝目となる。