重賞ウィナーレポート

2005年08月14日 小倉記念 G3

2005年08月14日 小倉競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイショウカイドウ

プロフィール

生年月日
1999年05月14日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:35戦10勝
総収得賞金
356,984,000円
スキャン(USA)
母 (母父)
キンセングローリー  by  ヒツタイトグローリー(GB)
馬主
松本 好雄
生産者
森永 正志 (新冠)
調教師
坂口 正大
騎手
武 豊
  • 森永聡さん(左)と石郷岡さん
    森永聡さん(左)と石郷岡さん
  • 当歳の半弟
    当歳の半弟
  • 母キンセングローリー
    母キンセングローリー
この夏、北九州記念(7/17)に続く本馬の快挙に生産牧場の森永正志牧場(新冠町・万世)は、戸惑いを見せながらも喜びに沸き立つ。お盆の日で子供さんや親戚の方が訪れている同牧場は、笑顔で包まれている。

森永社長は、開口一番「初盆で田所さんが来て、後押ししてくれたのだろう。とにかく嬉しいことですよ」と、松本氏と共同オーナーであった故田所氏を偲ぶ。「厩舎の方たちは、今回も、ほんとに良く馬を仕上げてくれましたね。大変な事だと思いますよ」と感謝も忘れない。
また、再び日帰りで、小倉競馬場に駆けつけた次男の聡さんは「パドックでは、前走よりさらに良く見えました。本馬は幼駒の頃は、おとなしかったですが、レースに行ってからは気難しい面を出していました。でも、今回は落ち着いていましたよ。前日の輸送など、色々と考えて上手く使ってくれていますね。レース後に落鉄を聞いて足元をみたら、何とも無かった。ホッとしましたよ。何より、先生(坂口正大調教師)やオーナー(松本氏)が“凄い、強い”と喜んで下さったのが、一番嬉しかったです」と笑顔をみせる。

小倉3冠に続き、小倉重賞4勝目を勝ち取った殊勲の本馬だが、その母キンセングローリーに会うため、聡さんと繋養先の同町内、石郷岡牧場に行った。同世代で仕事仲間でもある石郷岡さんの表情も明るい。母は当歳の半妹(父バブルガムフェロー)と放牧されていたが、18歳とも思えない体の張りをしている。石郷岡さんは「とても元気です。まだまだ、子供は産めそうですよ」と頼もしそうに見つめる。ふたりの馬談議は楽しそうに続く。

58.5kgのトップハンデでのレコード(1.58.0)勝ちを果たし、さらに強くなった本馬に、秋の大一番GIでの活躍に期待は膨らむが、森永社長は「記録は破られるもの。誇りに思いますが、今は、期待してくれるファンの為にも、頑張って走り続けて貰いたい」という。
これから、どういう敬称が付けられるのか、本馬の小倉競馬で続く快挙は、語り継がれる話になりそうだ。多くの家族経営の牧場の励みの為にも、今後の活躍に期待したい。小倉2000mで争われた古馬OPハンデ戦・第41回小倉記念(GIII)は、小倉重賞3冠を達成したメイショウカイドウ(牡6歳、父スキャン)が、58.5キロのトップハンデをものともせず1分58秒0のレコードタイムで完勝。小倉重賞V4という史上初の快挙を達成した。