重賞ウィナーレポート

2004年09月05日 新潟2歳S G3

2004年09月05日 新潟競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイネルレコルト

プロフィール

生年月日
2002年05月10日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
191,062,000円
チーフベアハート(CAN)
母 (母父)
ミヤギミノル  by  タイテエム
馬主
(株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
生産者
田上 稔 (三石)
調教師
堀井 雅広
騎手
後藤 浩輝
  • 2003年サマーセールでのマイネルレコルト
    2003年サマーセールでのマイネルレコルト
  • 半妹ミヤギミノルの03(9.7セプテンバーセール)
    半妹ミヤギミノルの03(9.7セプテンバーセール)
 本馬のふるさとは三石町本桐の田上稔牧場。田上社長ご夫妻と次男の徹氏の3人で6頭の繁殖牝馬を繋養する家族経営の牧場だが、現在徹氏は静内の牧場に修行中という。かつてジョウテンブレーヴ(2002年エプソムCなど重賞4勝)を輩出したが2年ぶりの本馬の重賞制覇に夫妻の笑顔は絶えない。
 田上社長は新潟競馬場に応援に駈け付けたが「余り差のないレースだと思いゴール手前で観ていましたが、長い直線で途中の様子が分かりませんでした。しかし最後抜け出てからゴールまではしっかり見届けることが出来ました」と観戦席を用意してくれた競馬会の方に感謝する。

 本馬の幼駒の頃は「マシュマロのように柔らかそうな体質できれいな仔でした」と夫妻は声を揃える。「息子が凄く馬が好きで、本馬が生まれたときから体を擦りながら世話をしていました」(田上社長)と振り返るが、このコミュニケーションがあったからこそ現在周囲から‘大人の馬’と称される所以かもしれない。本馬は2003年北海道市場サマーセールの取引馬。

 本馬の母はミヤギミノル(母の父タイテエム)で大変仔出しが良く、14年連続の産駒を持ち昨年引退したが同牧場の代表血統引継馬だ。本馬は第13仔になるが兄弟には半兄エステートップ(父ミスターシービー)中央1勝、同マイネルギャラント(父ニホンピロウィナー)中央2勝、現役では4歳半姉ジョウテンセレブ(父アジュディケーティング)地方7勝、3歳全姉レモンハート地方3勝などがいる。本馬の半妹1歳(父ヘクタープロテクター)が最後の仔になり、先日9月7日の北海道市場セプテンバーセールで注目を浴び落札された。

 本馬の名前の由来だが、母ミヤギミノルのミノルが社長田上氏の稔からで、稔から関連語の収穫をつなぎフランス語のレコルトと命名されたそうで、本馬の活躍に田上社長の喜びは重なる。(余談だが、同牧場に由来のあるジョウテンの冠名はタタミ屋さんの‘畳店’からだとか)
 レコード勝ちデビューから無傷の3連勝での重賞制覇に周囲の反応も大きく、本馬の馬主会員になった地元新聞記者のK氏は早くも来年のダービー観戦を楽しみにしている。スター馬誕生を望むところです。 第24回新潟2歳S(GIII)は、単勝1番人気のマイネルレコルトが上がり33秒3の末脚を繰りだして圧勝。デビューから無傷の3連勝で重賞を制覇した。本馬は北海道・三石町の田上稔氏の生産馬で、母ミヤギミノルの第13仔にあたる。