重賞ウィナーレポート

2004年12月19日 フェアリーS G3

2004年12月19日 中山競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェリシア

プロフィール

生年月日
2002年04月12日 02歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:5戦2勝
総収得賞金
68,760,000円
グラスワンダー(USA)
母 (母父)
フェルモイ(USA)  by  Irish River(FR)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
追分ファーム (追分)
調教師
上原 博之
騎手
横山 典弘
  • フェリシア1歳時(クラブの募集カタログより抜粋)
    フェリシア1歳時(クラブの募集カタログより抜粋)
【取材先:フェリシア号の生産者・追分ファーム(スタッフ)】


―――重賞初制覇おめでとうございます。どんなお気持ちでレースをご覧になりましたか? 

スタッフ:ありがとうございます。新潟2歳Sの上位組が全て重賞を勝利している事を考えても、能力があるという事は分かっていました。しかしこの馬には気性的な問題があって、今回のパドックでもうるさいところを見せていましたから、レース前は期待もしていましたが、どちらかと言うと不安の方が大きかったでしょうか。


―――ここ2戦は勝ちきれずに悔しいレースが続きました。この日は3番人気でしたが非常にいいレース内容で快勝でしたね。

スタッフ:そうですね、今までも競馬自体、いつ勝っても可笑しくない内容のものでした。今回もメンバー的に力の差は無いと思っていました。ジョッキーも上手に乗ってくれましたが、一番は上原厩舎のスタッフの方が非常に一生懸命にやってくれた成果だと思います。このフェルモイの血統はとにかく気性的に難しいところがあって、競馬場に行っても体が全然増えない・・・とか、そういった点を厩舎のスタッフの方々がよくフォローしてくれた結果だと、感謝をしています。


―――さて本馬の牧場時代についてお聞かせ下さい。

スタッフ:本馬に限らず、母フェルモイの産駒というのは非常によく見せる馬体をしています。クラブ募集時のカタログにあるコメントには「放牧地では他の馬には前を走らせないような強い勝負根性で、グループのボス的な存在になっています」と書いてあるとおり、牧場時代から「気性の強さ」を見せていましたね。


―――牧場としては昨年4月にゴールドアリュールがアンタレスSを勝って以来、久々の重賞勝ちですが。 

スタッフ:久々の重賞勝ちでもありますが、2歳の重賞勝ちとなると、当牧場としては初めてなのでその点も含め非常に嬉しいですね。2歳の重賞を勝つという事は先々に繋がってゆきますから。 


―――またグラスワンダー産駒として初の重賞ウイナーにもなりました。

スタッフ:今年のハイレベルな新種牡馬戦線に、この馬の勝利でグラスワンダーが仲間入り出来た事は非常に嬉しいです。重賞勝ちも初ですが、グラスワンダー産駒の初勝利も実はこの馬なんですよ。(7/31新潟) 正に初物尽くしですね(笑)


―――今年の2歳牝馬はハイレベルな強豪が沢山いますが、本馬も負けじとこれから来年のクラシックに向けて活躍を続けて欲しいですね。

スタッフ:そうですね、今回は来年に繋がる競馬をしてくれたという事でこれからの楽しみが広がりました。確かに今年の2歳牝馬はハイレベルであると思います。そんな中で、関東馬の活躍も目立っていますので、この馬にもその中の1頭になってくれるよう、頑張って欲しいと思います。

―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。2歳牝馬限定GIII・第21回フェアリーSは、単勝3番人気のフェリシアが直線で鋭い末脚を繰り出し、直線で早め先頭に立った1番人気のペニーホイッスルをゴール前でキッチリ交わして優勝を決めた。