重賞ウィナーレポート

2004年02月29日 阪急杯 G3

2004年02月29日 阪神競馬場 晴 稍重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サニングデール

プロフィール

生年月日
1999年04月01日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:20戦6勝
総収得賞金
435,395,000円
ウォーニング(GB)
母 (母父)
カディザデー(IRE)  by  Darshaan(GB)
馬主
後藤 繁樹
生産者
タイヘイ牧場 (静内)
調教師
瀬戸口 勉
騎手
吉田 稔
  • 母カディザデー(2004年3月3日撮影)
    母カディザデー(2004年3月3日撮影)
 タイヘイ牧場は本社・本場が青森県八戸市にあるが、サニングデールは日高・静内町の真歌にある同第一分場で生まれた。真歌に同第二分場も在り、この二分場で繁殖・離乳・放牧が行われる。真歌の丘は所々から太平洋が望まれる気持ちの良い所だ。

 この二分場を任される荻野場長はレースをテレビで観戦。上り調子の同馬に「期待はしていたけど、勝って嬉しい。レース展開はあの馬らしかったが、あそこまでの追い込みの脚を持っていたのには、びっくりしました」と喜ぶ。
 サニングデールの母は英国ダービー優勝馬のカヤージを兄に持つカディザデー(IRE)で同牧場の六郎田社長が期待を込めて輸入した繁殖馬だ。
 第6仔として誕生したサニングデールは、この母のきかない性格を継ぎ落ち着きのない仔だったが、同牧場が早くから取り入れた昼夜放牧により、順調に育ち1999年の北海道市場当歳のセリ市で取引された。
 兄弟(姉妹)は10頭いるが、牡馬は同馬と一歳下のクレンデスターン(父コマンダーインチーフ)の2頭だけ。この両馬の活躍が目立つので、今年4月11日出産予定の父コマンダーインチーフには「男の仔で、(グレードレース出走チャンスが多いから)少し長い距離を走れるのが、生まれて欲しい」(荻野場長)と本音をもらす。

 今後への期待を荻野場長は「もちろん生産者としての夢であるGI制覇、高松宮記念の活躍ですよ」と本レース優勝の手ごたえにきっぱりと答えた。
 第48回阪急杯は、3番人気のサニングデールがゴール前鮮やかに抜け出して快勝。高松宮記念2着馬の実力を証明するとともに、昨年のこのレース2着の雪辱を果たした。通算成績は20戦6勝。重賞は、一昨年のファルコンS、函館スプリントS、CBC賞に続く4つ目の重賞タイトルとなる。
 サニングデールの生産牧場は、北海道・静内町のタイヘイ牧場で、母は愛国からの輸入牝馬カディザデー。産駒には、中央7勝のグリーンプラネット(中山牝馬S2着)、2003年のラジオたんぱ賞2着のクレンデスターンなどがいる。