重賞ウィナーレポート

2020年01月05日 京都金杯 G3

2020年01月05日 京都競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サウンドキアラ

プロフィール

生年月日
2015年03月31日 05歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
300,407,000円
馬主
増田 雄一
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安達 昭夫
騎手
松山 弘平

 今年、JRAでは最初の重賞として行われた東西の金杯(G3)。京都競馬場芝1600mの条件で行われた京都金杯(G3)を勝利したのは、2度目の重賞挑戦でタイトルを掴んだサウンドキアラだった。

 生産は社台ファームながら、現役時にフィリーズレビュー(G2)を勝利した母馬のサウンドバリアーは、浦河町の笹地牧場の生産馬となる。

 「母馬のサウンドバリアーを現役引退後にお預かりすることになり、その2番仔が本馬となります。幼少期は放牧地で常に動き回っているような活発なタイプでした」と話すのは社台ファームの東礼治郎場長。290ヘクタールという広大な敷地で、十分な体力を付けられたサウンドキアラは、騎乗育成厩舎へと移動。そこでも将来を嘱望されるような動きを見せていたという。

 「背腰の筋肉が張ってしまうくらいに、自らハミを取ってグイグイ走っていました。それだけに、ハミといった当たりを柔軟に手を掛けてくださる安達厩舎のスタッフの皆さんとも手が合った印象があります」(東場長)

 2歳11月のメイクデビュー京都で初勝利をあげたサウンドキアラは、そこから着実にクラスを上げていく。1000万下の六波羅特別を勝利して臨んだ昨年のヴィクトリアマイル(G1)こそ、クラスの壁や一気のメンバー強化に阻まれる形で7着に敗れるも、その後、長岡京Sを勝利してオープンいり。続くリゲルSでは1番人気を集めると、タイム差無しの3着に入着。もはや、オープンでも十分に戦えることを証明した。

 ハンデ戦として行われている京都金杯(G3)だが、リゲルSよりも1㎏減の53㎏という斤量を生かすかのように好位でレースを進めると、残り1ハロンで先頭に立ち、後方から迫ってきたダイアトニックの追い込みを凌ぎきってみせた。

 レース後、陣営からはヴィクトリアマイル(G1)を目標にするとのコメントがされたが、その後は京都牝馬S(G3)に登録。ここでも結果を残すようだと、目標とするヴィクトリアマイル(G1)制覇が、視野に入ってくるとも言える。

 殊勲の母となったサウンドバリアーは、いいコンディションを保ちながら繁殖生活を送っている。1歳馬にはキタサンブラックの牝馬(サウンドバリアーの19)がおり、この春はロードカナロアの産駒の出産を予定している。