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エーデルワイス賞(Jpn3)はコーラルツッキーが重賞2勝目を飾る

  • 2019年10月21日
  • 今年は道営所属馬が上位人気を占めた
    今年は道営所属馬が上位人気を占めた
  • 地元所属のコーラルツッキーが重賞2勝目
    地元所属のコーラルツッキーが重賞2勝目
  • 厩舎にとっても同レース初制覇
    厩舎にとっても同レース初制覇
  • プレゼンター・草野仁さんも口取り写真に収まった
    プレゼンター・草野仁さんも口取り写真に収まった
  • 喜びの関係者のみなさん
    喜びの関係者のみなさん

 グランダム・ジャパン2019・2歳シーズン第2戦となる交流重賞、第22回エーデルワイス賞(Jpn3)が10月10日、門別競馬場ダート1200mで争われた。

 同レースにはJRA所属馬4頭、ホッカイドウ競馬所属馬11頭計15頭の2歳牝馬がエントリー。

 1番人気は、リリーCを優勝したホッカイドウ競馬所属のプリモジョーカーで3.1倍。2番人気も地元勢、カレンブラックヒル産駒のアザワクで3.6倍。3番人気はエスケンデレヤ産駒のウィーンソナタで6.2倍と、今年は地元所属馬が上位人気を占めた。

 レースは、バラついたスタートからホッカイドウ競馬のクモキリが先手を奪う。次いで人気のプリモジョーカー、アザワクの3頭が地の利を生かして飛ばして行った。かなり縦長の展開となったが、プリモジョーカー、アザワクが抜けた状態で直線を向いた。同厩舎2頭の激しい叩き合いに、外から脚を伸ばしてくるのはフルールC勝ち馬のコーラルツッキー。ミナトノヨーコ、JRAのニシノミンクスも猛追し、ゴール前は混戦となった。勝者は7番人気のコーラルツッキー。勝ち時計は1:12.3(晴・重)。1/2馬身差の2着にアザワク、更に1/2馬身差の3着は11番人気のミナトノヨーコが入線し、1番人気のプリモジョーカーは5着という結果だった。

 エーデルワイス賞(Jpn3)初勝利となった服部茂史騎手は表彰式でのインタビューで「外枠を引いた時点で直線に賭けようと腹を括ることができました。ペースは早かったけどしっかり折り合っていましたし、想定外だったのは直線を向いてから思ったより内の馬が広がっていて外、外を回らされたこと。これまでもひとつひとつの課題を確実にクリアして成長してきた馬ですし、大丈夫だろうと期待しながら追いました」と、満面の笑みで答えた。

 リーディングトレーナー田中淳司調教師、意外にもこれが同レース初勝利となった「結果的に外枠で良かったのでしょうけど、3~4コーナーでかなり外を回らされてひやっとしました。出遅れた前走は参考外として、1200mの方が競馬しやすいと思っていたので、実力を発揮できて良かったです」と声を弾ませた。

 コーラルツッキーは父シニスターミニスター、母コーラルビュー、母の父キングヘイローという血統の2歳牝馬。生産は日高町の豊洋牧場。この後は川崎のローレル賞から年末、大井で開催される東京2歳優駿牝馬を目指す予定だ。