馬産地ニュース

「ジョッキーベイビーズ2019」北海道地区代表決定戦

  • 2019年08月16日
  • 北海道地区代表決定戦に10人が出場
    北海道地区代表決定戦に10人が出場
  • 予選1組目は大池晴駈さんが逃げ切り
    予選1組目は大池晴駈さんが逃げ切り
  • 予選2組目の上位馬はフライングとなったが、軽快に駆け抜けた
    予選2組目の上位馬はフライングとなったが、軽快に駆け抜けた
  • 決勝戦は大池さんが完勝
    決勝戦は大池さんが完勝
  • 馬場での口取りに祝福の声があがった
    馬場での口取りに祝福の声があがった

 浦河町のJRA日高育成牧場で7月28日、「ジョッキーベイビーズ」の北海道地区代表決定戦が行われた。

 ジョッキーベイビーズの北海道地区代表決定戦は毎年「うらかわ馬フェスタ」の中で組まれている。今年も主に地元・日高管内の小学4年生~中学1年生がエントリーし、予選(2組)と決定戦の3つのポニーレースに会場は盛り上がった。舞台はJRA日高育成牧場(日高育成総合施設育成場)のダート1,600mトラックで、当日は北海道らしからぬ暑い一日だった。

 今回はレースにあたって騎手紹介セレモニーがあり、思い思いの勝負服に身を包んだ10人の出場騎手がステージに上がった。それぞれ司会者からマイクを向けられ、やや緊張しながらレースへ向けての抱負を語った。ステージ前には保護者や指導者が大勢集まり、“がんばれよ~!”と温かい声援が飛んでいた。

 予選はダート200mで、1組目はスタートからリードをとった大池晴駈さん(騎乗馬モモ)が逃げ切り、差がなく近藤大介さん(ハク)が2着、3着は広瀬仁乃さん(フランキー)さんで、以下、藤原結愛さん(チャオ)、五十嵐ひなさん(メイ)と続いた。

 予選2組目は前半から抜け出した藤原優真さん(金太郎)、石田くるみさん(ウーブ)が上位入線も、スタートのフライングがあり、大西釉陽さん(レジャーエンブレム)が1着、山本壮亮さん(チャッキー)が2着、畑山優介さん(ナミ)が3着で確定。各組上位3人が決勝進出となった。

 予選からやや時間を置いて、代表決定戦は午後2時過ぎにスタート。ダート300m戦で争われた。予選1組で勝利を飾った大池晴駈さんが快調に飛ばし、ゴール前では勝利を確信したようにガッツポーズ。懸命に食い下がった近藤大介さんが2着に入り、ともに砂煙をあげて駆け抜け、3着以下を大きく引き離した。

 大池さんが予選、決定戦ともに1着で、総合優勝を果たした。大池さんは浦河ポニー少年団に所属する小学5年生で、レースでは安定した騎乗技術と、大舞台に強い精神力や度胸を感じさせた。

 レース後は口取り写真の撮影があり、大池さん家族や指導者が笑顔を見せた。その後、ステージで表彰式が行われ、上位騎手に表彰状や記念品が手渡された。大池さんは10月13日に東京競馬場で行われる「第11回全国ポニー競馬選手権 ジョッキーベイビーズ」の招待状を誇らしげに手にした。大池さんの兄姉も過去に北海道代表になっており、姉・悠梨香さん(2011年、8着)、兄・駿和さん(2013年、5着)、兄・崚馬さん(2015年、1着/2016年、6着)が東京の芝に立っている。