馬産地ニュース

装蹄教育センター令和元年度第25期生が北海道研修

  • 2019年07月30日
  • 種牡馬の蹄を熱心に見つめる第25期生
    種牡馬の蹄を熱心に見つめる第25期生
  • 北海道研修は講義や実習に励んだ
    北海道研修は講義や実習に励んだ
  • 装蹄師を目指す16名
    装蹄師を目指す16名

 7月21日から27日、栃木県宇都宮市にある公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、令和元年度装蹄師認定講習会第25期生の北海道研修を実施した。

 北海道研修に参加した第25期生は、北海道、山形県、栃木県、茨城県、山梨県、静岡県、滋賀県、大阪府、奈良県、岡山県、高知県、福岡県、熊本県出身の18歳から25歳の16人(男性15人、女性1人)。16人の中には装蹄師や生産牧場の子息も含まれており、地方競馬、JRA日本中央競馬会、乗馬関係、生産地関係への進路を希望しているという。

 21日に羽田空港から帯広入りした16人は、十勝帯広競馬場でばんえい競馬の装蹄を見学。22日には日高入りし、JRA日高育成牧場で装蹄実習のほか「装蹄師に必要な馬の栄養学」について講義を受けた。23日は日高の開業装蹄師とともに生産牧場で削蹄実習。24日はNOSAIみなみ家畜高度医療センターの施設、日本軽種馬協会静内種馬場の施設や種牡馬を見学したほか、「生産地の運動疾患」、「肢軸矯正の外科処置」、「生産地での肢蹄管理と肢軸矯正」などの講義を受講した。25日は再び開業装蹄師らとの削蹄実習。さらに、北海道市場の施設を見学。26日は胆振へ移動して社台スタリオンステーションの種牡馬や施設を視察し、7日間で生産の最前線や生きた教材にじかに触れて、多くの技術や知識を吸収した。

 日本装削蹄協会の装蹄教育センターは、競走馬や乗用馬などの軽種馬の脚もとを専門的にケアする装蹄師を養成する国内唯一の教育機関。装蹄師を志す者は装蹄師認定講習会で装蹄に関する知識や技術を学び、認定試験に合格すると認定資格審査会による2級認定装蹄師の資格認定を受けて、はじめて2級認定装蹄師資格を取得することができる。

 日本装削蹄協会装蹄教育センターでは、来年4月に開講する令和2年度装蹄師認定講習会第26期生の受講生を募集。受講願書の請求、問い合わせは日本装削蹄協会装蹄教育センター(〒320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町1829-2 tel:028-648-0007 http://sosakutei.jrao.ne.jp/)まで