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ブリーダーズゴールドJrCはヨハネスボーイが重賞初勝利

  • 2019年07月30日
  • 残り100m、突き抜けるヨハネスボーイ
    残り100m、突き抜けるヨハネスボーイ
  • 6番人気の低評価を覆し堂々とゴールした
    6番人気の低評価を覆し堂々とゴールした
  • 世代最初の勝ち馬が順調に重賞初勝利をあげた
    世代最初の勝ち馬が順調に重賞初勝利をあげた
  • JRAの池添謙一騎手もゲストとして参加した
    JRAの池添謙一騎手もゲストとして参加した
  • 笑顔で表彰を受ける関係者のみなさん
    笑顔で表彰を受ける関係者のみなさん

 7月25日、門別競馬場では2歳馬によるH1重賞、netkeiba.com杯第13回ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)【ヘニーヒューズ賞】が1700mで行われた。

 栄冠賞(H2)に続きふたつめの2歳重賞、シップレックビーチが出走を取消し、キャリア1~4戦のフレッシュな10頭が顔を揃えた。

 2.3倍の1番人気に推されたのは、同距離のターフチャレンジ競走を制し、連勝中のフィガロ産駒のアジュバント。2番人気は、サウスヴィグラス産駒のスティールペガサスで4.0倍。栄冠賞2着、マジェスティックウォリアー産駒のヘイセイメジャーが4.5倍の3番人気となった。

 スタンド前、たくさんのお客さんに見守られながらのゲート入り。スムーズに全頭ゲート入りを終え、揃ってスタートを切った。

 まず飛び出したのは、スティールペガサス。それに紅一点のリヴェールブリスがつづく。アイルビー、ヨハネスボーイ、ヘイセイメジャー、ティーズダンク、アジュバントなどの有力馬もほぼ一団の団子状態でレースは進んでいった。向こう正面で人気のアジュバントが動き出すと、連れて外からヨハネスボーイもスパート。内のスティールペガサス、アジュバントを置き去りにして一気に先頭へ躍り出ると、後続に2馬身の差を付け重賞初勝利。勝ち時計は1:49:8(曇・良)2馬身差の2着にアジュバント、3馬身差の3着に5番人気の牝馬、リヴェールブリスが入線し、波乱を演出した。

 今季最初のスーパーフレッシュ競走勝ち馬が、重賞勝ちをあげた。鞍上の石川倭騎手は「レースに関しては、ゲートを出てから考えようと思っていました。行き脚がよく、いいポジションに付けられましたし、流れにも上手く乗れましたね。芝でも走らせてみたいと思っていたので権利が取れてよかったです」と安堵の表情。

 管理する桧森邦夫調教師は「1700mの距離は初挑戦でしたが、距離が伸びた方がこの馬の良さが引き出せるのではないかなと期待していました。自分から楽に3番手につけ、強いレースができましたし、この勝利は大きな自信になりましたね」と声を弾ませた。次走はJRA札幌競馬場で行われる2歳オープン競走、クローバー賞(8月18日、芝1500m)を予定している。

 ヨハネスボーイは、父ヨハネスブルグ、母レッドアンコール、その父キングカメハメハという血統の2歳牡馬。生産は新冠町の森永聡さん。重賞5勝をあげたメイショウカイドウなどを生産し、近年ではオヤコダカの生産牧場、オーナーとしても知られている。ヨハネスボーイは近親に03、04年のマイルチャンピオンシップ(G1)を連覇したデュランダルを持ち、スピード豊富な血統背景を武器に中央競馬の舞台へ挑む。