7月8日、一般社団法人日本競走馬協会(吉田照哉会長代行)は、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパーク特設会場において、セレクトセール2019のサラブレッド1歳特別市場を開催した。

 上場頭数は239頭で取引頭数は222頭。落札価格の総額は115億9,056万円(税込、以下同)、落札率は92.9%、平均価格は5,220万9,729円。3項目とも昨年の記録を大きく上回る過去最高の成績を残した。

 開会式で主催者を代表して吉田会長代行は｢今年もセレクトセールの季節がやってまいりました。今年で22回目。22年間でセレクトセールの取引馬はG1を90勝しています。始める前はこのせりがうまくいくのか心配していましたが、今年もたくさんの馬がクラシックを賑わせました。今年も素晴らしいラインナップがそろっています。よろしくお願いいたします｣とあいさつ。続いて恒例の金メダル授与式が行われ、昨年の7月から今年の7月にかけてG1初制覇を飾った5人の馬主関係者の栄誉を祝福した。

 最高価格で取引されたのは上場番号51番ミュージカルウェイの2018で3億8,880万円。このセールの常連馬主として知られるアドマイヤでおなじみ、近藤利一氏によって落札された。父はディープインパクトでミッキークイーンの全弟という血統。販売者・所有者は安平町早来源武にあるノーザンファームとなる。

 牝馬の最高価格は上場番号83番サマーハの2018で2億2,680万円。本馬の父はディープインパクトでシャケトラの半妹という血統。落札者は金子真人ホールディングス(株)。販売者・所有者は安平町早来源武にある(有)ノーザンレーシングだった。

 2億円以上で取引されたのは昨年より3頭多い9頭。1億円以上を含めると25頭に上った。

 セール終了後、日本競走馬協会理事を務める吉田勝己ノーザンファーム代表は｢驚きしかありません。せりで声をかける人も声をかける回数も多く、本当のせりが見られました。下見からたくさんの方が見に来られていたので、参加される方も多いとは思いましたが、これほどになるとは思いませんでした｣と話した。

 9日にはセレクトセール当歳セッションを開催。216頭の上場が予定されている。

 セレクトセール1歳セッションの詳細な結果につきましてはこちらをご覧ください。