馬産地ニュース

八戸市場が開催

  • 2019年07月03日
  • あいさつする山内組合長
    あいさつする山内組合長
  • 最高価格のワンダーサークルの2018
    最高価格のワンダーサークルの2018
  • 八戸市場としては2007年以来の大台突破となった
    八戸市場としては2007年以来の大台突破となった
  • 八戸市場ならではの速歩展示(ワンダーサークルの2018)
    八戸市場ならではの速歩展示(ワンダーサークルの2018)
  • 牝馬の最高価格スイートフィズの2018
    牝馬の最高価格スイートフィズの2018

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸“勇”市場」が7月2日、同県三戸郡南部町の八戸家畜市場で開催された。

 北海道産馬含む35頭の1歳馬が上場(前年比1頭減)、売却頭数は24頭(牡11頭、牝13頭)。68.6%の売却率で総額94,392,000円(税込、以下同)(前年比2,052,000円増)を売り上げた。平均価格は前年比635,143円増の3,933,000円だった。

 前日から開催日早朝にかけて不安定な天候となったが、名簿掲載頭数39頭に対して購買登録者数は97名。今年も、セール会場は良質馬を求める馬主、馬主代理人であふれた。

 山内正孝市場長は「昨年、長く八戸市場で鑑定人を務めてきました松橋参事が亡くなり、今年は日高軽種馬農協、胆振軽種馬農協の協力をいただき、市場を開催することができます。また今年は、日本軽種馬協会からの助成を受けて市場内の座席や馬房をリニューアルさせていただきました。多くの団体や人たちから支えられていることに改めて感謝したい」とあいさつした。

 せりは序盤から多くの声がかかり好調に推移。最高価格はおばにスターリーヘヴン(6勝、福島牝馬S(G3)2着)がいる「ワンダーサークルの2018」(牡、父ゼンノロブロイ)の11,880,000円で、牝馬では新種牡馬クリエイター2産駒「スイートフィズの2018」の7,992,000円。いずれも岩手県の高橋福三郎氏が落札している。

 高額2位は近親にサウンドオブハート(阪神牝馬S(G2))カフェブリリアント(阪神牝馬S(G2))がいる「ミネルバローズ2018」(牡、父アルデバラン2)。こちらは京都府の中辻明氏が10,260,000円で落札している。

 市場終了後、山内市場長は「4頭の欠場など反省材料もありますが、昨年よりも少ない頭数の中で、昨年を超える売上を記録できたことにほっと胸を撫で下ろしています。数字的には満足しておりますし、生産者の方々に勇気を与える市場になったと思います。近年の八戸市場は売却率も、売却価格も良い数字を残しているので、そういった部分を販売申込者にアピールして来年は頭数を増やしたい」と充実の1日を振り返った。

 今後、サラブレッド1歳市場は7月8日に苫小牧市のノーザンホースパークでセレクトセールが、16日には新ひだか町の北海道市場でセレクションセールが開催される。

 八戸市場の詳細な結果につきましてはこちらをご覧ください。

https://www.jbis.or.jp/seri/2019/11L1/