馬産地ニュース

北海優駿はリンゾウチャネルが圧勝で二冠を達成

  • 2019年06月25日
  • 抜け出したリンゾウチャネル
    抜け出したリンゾウチャネル
  • 圧勝で二冠を達成した
    圧勝で二冠を達成した
  • 馬具ひとつ汚すことなく堂々とウイナーズサークルへ向かう
    馬具ひとつ汚すことなく堂々とウイナーズサークルへ向かう
  • 喜びの口取り写真
    喜びの口取り写真
  • 副賞としてイスラボニータの種付権利が贈られた
    副賞としてイスラボニータの種付権利が贈られた

 6月19日、門別競馬場ではダービーシリーズ最終戦となるSTV杯第47回北海優駿(H1)【イスラボニータ賞】がダート2000mで行われた。

 今年は他地区からの参戦はなく、牡馬8頭・牝馬2頭の10頭が3歳馬の頂点を目指した。1.2倍の断然の1番人気に推されたのは、北斗盃を制し、二冠目を狙うリンゾウチャネル。2番人気は北斗盃2着馬のジョウランで7.4倍。9.6倍の3番人気は北斗盃3着のシベリアンプラウドと、北斗盃の着順に沿った人気だった。

 レースは4コーナーポケット地点からスタート。ゆったりとしたペースでホームストレッチを進む10頭の中から、8番人気のルフィアンキックが先頭に出る。それに続いたジョウランが外目に進路を取り、リンゾウチャネル、牝馬のスティールティアラ、リンノレジェンド、シベリアンプラウドが一団で1コーナーを回っていった。3コーナーを通過すると、早々にリンゾウチャネルが前の2頭を捕らえ先頭へ。内のジョウランが粘るが、リンノレジェンドが追い込んでくる。しかし上がり最速の脚で抜け出したリンゾウチャネルとの差は縮まらず、3馬身差の圧勝。勝ち時計は2:10:9(晴・良)2着は4番人気だったリンノレジェンド、2馬身差の3着はシベリアンプラウドという結果だった。

 リンゾウチャネルとのコンビで二冠を達成した五十嵐冬樹騎手は「長丁場なのにスタートからかかりっぱなしで、抑えるのに必死でした。勝負所でどうなるか心配でしたが、スッと動いてくれてあのパフォーマンスでしたから、本当に強い馬ですね。」とホッとした表情。「三冠目の王冠賞は1800mでこの馬にとってプラス材料ですが、流れも変わるでしょうし、いろいろ想定しながら準備していきたい」と気を引き締めていた。

 リンゾウチャネルは、父モンテロッソ、母ワールドレデー、その父タヤスツヨシという血統の3歳牡馬。生産は新冠町の川上牧場。

 18年の盛岡のジュニアGP、北斗盃につづき重賞3勝目。次走は王冠賞で2010年クラキンコ以来となる5頭目の三冠馬を目指す。