JRA北海道シリーズの函館開催が開幕
15日、JRA北海道シリーズの函館開催が開幕を迎えた。
この日の早朝に禁止薬物(テオブロミン)を含む飼料添加物を摂取した可能性のある競走馬が、レースに出走する可能性があることが判明。15日の函館開催でも29頭が競走除外となり、本来ならば16頭で行われるはずだった第1レースは、4頭が除外されて12頭で行われた。それでも大きな混乱は無く、前年を超える来場者で賑わった函館競馬場では、レースごとに大歓声も起こっていた。
発達した低気圧の接近で、暴風雨の予想も出ていた16日だったが、心配された雨はほとんど降らず、年に1度のフリーパスということも手伝って、開門前から多くの競馬ファンが長い列を作っていた。先着来場者の12,000名には、函館競馬場オリジナルパッケージ入りの「サイコロキャラメル」がプレゼント。また、俳優の山本耕史さんが「箱館決戦トーク」として、函館や競馬にまつわるトークショーなど、様々なイベントも開催された。
今年、函館競馬場では最初の重賞競走となった函館スプリントS(G3)は、6頭が競走除外となったことで7頭立てで行われた。勝ったのは新ひだか町の谷岡スタットの生産馬であるカイザーメランジェ。これが父のサクラオリオンにとって、中央での初重賞勝ち馬となった。また15日に行われたメイクデビューは二風谷ファーム生産のブルーパピヨンが勝利。16日のメイクデビューでは、ノーザンファーム生産のオータムレッドが優勝。オータムレッドの父であるワールドエースは、この2歳世代が初年度産駒であり、中央での産駒初勝利ともなった。
今年の函館開催は7月21日までの6週間に渡って開催され、7月14日には函館記念(G3)、21日には函館2歳ステークス(G3)と重賞競走が行われていく。