馬産地ニュース

北海道トレーニングセールが行われる

  • 2019年05月22日
  • 最高価格馬ポーカーアリス2017
    最高価格馬ポーカーアリス2017
  • ポーカーアリス2017落札シーン
    ポーカーアリス2017落札シーン
  • 高額2位シャインパーミット2017
    高額2位シャインパーミット2017
  • ウインデンファーレ2017落札シーン
    ウインデンファーレ2017落札シーン
  • ゴッドフローラ2017落札シーン
    ゴッドフローラ2017落札シーン

 かつて、年度代表馬モーリスや最優秀父内国産馬ヒシミラクルなどが取引された日高軽種馬農協が主催する2歳市場「北海道市場トレーニングセール」が21日、JRA札幌競馬場で開催された。

 前日に同競馬場で公開調教を行った234頭が上場し、うち162頭(牡101頭、牝61頭)に声がかかった、前年を上回る69.23%の売却率で、総額1,148,904,000円(税込み)を売り上げた。平均価格は7,092,000円。

 最高価格は公開調教で2ハロン計測3位となる21秒35(10.78~10.57)をマークした「ポーカーアリス2017」(牡、父リーチザクラウン、母の父スウェプトオーヴァーボード)の36,720,000 円ノーザンファーム(安平町)が落札した。

 同馬の母ポーカーアリスは、ホッカイドウ競馬でデビューし、JRA認定競走勝ち馬。近親フェアリーS(G3)優勝馬トーセンベニザクラがいる血統で5月31日生まれながらも、仕上がりの早さをピールした。

 2位は「シャインパーミット2017」(牡、父スクリーンヒーロー、母の父ファルブラヴ)で24,300,000円。こちらも公開調教で21秒94(11.17~10.77)をマーク。近親には北海道2歳優駿(Jpn3)でNAR最優秀2歳馬ディラクエがいる血統。

 高額3位は「ウインデンファーレ2017」(牡、父エピファネイア、母の父ダンスインザダーク)と「ゴッドフローラ2017」(牡、父ヘニーヒューズ、母の父アグネスタキオン)が21,600,000円で並んだ。

 前者は新種牡馬エピファネイア産駒。祖母リーガルジョイが米重賞勝ち馬で、おばリーガルアミューズは函館競馬で新馬勝ちを記録した仕上がりの早い馬だった。公開調教では22秒41(11.62~10.79)を記録している。

 後者は祖母に阪神3歳牝馬S(G1)3着、桜花賞(G1)4着ゴッドインチーフがいる血統。公開調教では22秒15(11.49~10.66)を記録していた。

 牝馬では「スリーキセキ2017」(牝、父シニスターミニスター、母の父フジキセキ)の14,580,000円が最高価格となった。

 セール終了後、木村組合長は「札幌競馬場の2歳トレーニングセールの存在が購買者に定着してきたという印象。売却率、売却頭数は落としたくないと思っていたので、そういう意味では満足しているし、海外バイヤー、団体購買を含め、購買者の方々に感謝したい。今後の指標になるような市場となったと思うので、次に行われる1歳市場にむけて役職員一同頑張っていきたい」とコメントした。