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千葉サラブレッドセール2019が開催される

  • 2019年05月20日
  • 最高価格を記録したミセスリンゼイの17
    最高価格を記録したミセスリンゼイの17
  • 最高価格のミセスリンゼイの17
    最高価格のミセスリンゼイの17
  • 1F最速マンボスルーの17
    1F最速マンボスルーの17
  • 2F最速ララサンタフェーズ2017
    2F最速ララサンタフェーズ2017
  • オメガパフュームの馬主に記念品が渡された
    オメガパフュームの馬主に記念品が渡された

 5月17日、千葉県の船橋競馬場で「千葉サラブレッドセール2019」(主催:千葉県両総馬匹農業協同組合)が開催された。

 トレーニングを積まれた2歳馬60頭の上場で56頭(牡24頭、牝32頭)を売却。過去最高となる93.3%の売却率で1,150,740,000円(税込み)を売り上げた。総売上げが10億円を超えたのは2015年に次いで2回目となった。

 セール開催に先立って、行われたのは同セール出身で昨年の東京大賞典(G1)を制したオメガパフュームの馬主である原禮子オーナーに対する表彰式。オーナーに対して、吉田照哉市場長から記念品が手渡されると、期せずして会場からは拍手が沸いた。

 最高価格は「ミセスリンゼイの17」。493kgと馬格に恵まれたディープインパクト牡馬で、母はヴェルメイユ賞(G1)の勝ち馬。公開調教では追われてからの反応良く24秒0~11秒1の時計で併走馬を突き放す内容も評価され、5,000万円(税別)からスタートした争奪戦は結果、74,520,000円でフィニッシュ。セール史上2番目の高額落札馬を手中にしたのは杉野公彦氏だった。

 高額2位は「サンシャインの17」。母は2012年の愛知杯(G3)2着馬。母の半妹に桜花賞馬ジュエラーがいる血統のキングカメハメハ牡馬。公開調教では24秒3~11秒4をマークして楽に先着。こちらは村田能光氏が66,960,000円で落札している。

 高額3位も同じキングカメハメハ産駒の「ハイエストホワイトの17」。3歳1月の新馬戦に勝ちながらも、わずか2戦の競走キャリアしか持たない母は、その全妹にハシッテホシーノ(フローラS(Jpn2)3着)がいて、従姉妹には同じキングカメハメハ産駒で秋華賞(G1)3着、エリザべス女王杯(G1)4着のマキシマムドパリがいる血統。57,240,000円で新谷幸義氏が落札した。

 牝馬では母の半兄にダービー馬エイシンフラッシュがいる「アルテミスハートの17」。公開調教では23秒9~11秒4を記録し、杉野公彦氏が52,920,000円で落札している。

 また、最後1ハロンを最速の10秒8で駆け抜けた「ララサンタフェーズ2017」(牝、父タイキシャトル)は17,280,000円で鈴木雅俊氏が、2ハロン計測の“1番時計”23秒2をマークした「マンボスルーの17」(牝、父キンシャサノキセキ)は18,360,000円で菅實氏が、それぞれ落札している。

 セール終了後、吉田市場長は「たくさんの方に市場まで足を運んでいただき、活気ある市場が展開できたと思う。取引馬の活躍を期待したい」と満足そうに振り返った。