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2019年フレッシュマンサイアーの初勝利はニホピロアワーズ

  • 2019年05月20日
  • 9馬身差で圧勝のミステリーベルン
    9馬身差で圧勝のミステリーベルン
  • 勝利の記念撮影
    勝利の記念撮影
  • レックススタッドで種牡馬生活を送るニホンピロアワーズ
    レックススタッドで種牡馬生活を送るニホンピロアワーズ

 5月8日、日高町富川にある門別競馬場において、ホッカイドウ競馬グランシャリオナイターの第3競走「JRA認定アタックチャレンジ競走(ダート1200m)」が行われ、ニホンピロアワーズ産駒のミステリーベルンが9馬身差で優勝。今年本邦初年度産駒がデビューする2019年フレッシュマンサイアー初勝利はニホンピロアワーズになった。

 このレースは7頭が出走。1頭の枠入りに時間がかかり、ばらけたスタートになると、1番人気のミステリーベルンが先手を奪った。軽快に逃げるミステリーベルンは4コーナーで後続を離しにかかると直線ではさらに差を広げ、最後は手綱を抑えてゴール。1分16秒3のタイムで2戦目で初勝利をあげた。

 ミステリーベルンは父ニホンピロアワーズ、母ミステリューズ、母の父ナリタトップロードという鹿毛の2歳牝馬。四本昭弘氏の所有馬、小国博行厩舎の管理馬、浦河町の市川牧場の生産馬となる。

 勝利に導いた山本咲希到騎手は「少しハミを噛んで行きたがる面はありましたが、すぐに折り合いもがつきました。素直で気の良さがあるのが長所で、今日はその気の良さが素直に走りに出た印象です。このまま順調に成長していってほしい」とコメントした。

 2019年フレッシュマンサイアー初勝利をあげたニホンピロアワーズは、父ホワイトマズル、母ニホンピロルピナス、母の父アドマイヤベガという血統。現役時代は小林百太郎氏の所有馬、栗東の大橋勇樹厩舎の管理馬として競走生活を送り、42戦13勝。3歳時の2010年にデビューすると、徐々に力をつけ4歳になり2011年の名古屋グランプリ(Jpn2)で重賞初制覇。5歳になった2012年には名古屋大賞典(Jpn3)、白山大賞典(Jpn3)、そして、ジャパンCダート(G1)と重賞3勝をあげ、JRA賞最優秀ダートホースに選ばれた。6歳以降も重賞戦線で活躍し、2013年の平安S(G3)、2014年の東海S(G2)、ダイオライト記念(Jpn2)を制覇した。

 2016年から新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入り。初年度産駒は12頭が血統登録されている。本年度の種付料は受胎条件60万円となっている。