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JRA育成馬が中山競馬場へ出発

  • 2019年04月16日
  • 育成厩舎を後にするJRA育成馬
    育成厩舎を後にするJRA育成馬
  • 牡と牝に分かれて馬運車に乗り込んだ
    牡と牝に分かれて馬運車に乗り込んだ
  • 中山競馬場へ向け出発する馬運車
    中山競馬場へ向け出発する馬運車

 4月15日朝、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場で育成調教されていたJRA育成馬が、JRAブリーズアップセール上場のため、千葉県船橋市にある中山競馬場へ向け出発した。

 今年のJRA育成馬は6頭のJRAホームブレッドを含め80頭。そのうち22頭は宮崎県にあるJRA宮崎育成牧場で育成調教され、日高育成牧場には58頭が在厩していた。

 この日、中山競馬場へ移動したのは既に決まっている3頭の欠場馬を除く55頭。55頭は牡、牝ごと10台の馬運車に分乗して中山競馬場へ向かった。

 中山競馬場には16日に到着。宮崎育成牧場から上場予定の20頭と合流してセール当日に備える。中山競馬場では18日から21日にかけて事前下見(午前10時~午後4時30分)ができるほか、19日には午前10時から公開調教を実施。セール前日の22日には午後1時から前日展示会が催される。セール当日は中山競馬場のダートコースにおいて午前9時から騎乗供覧を開始。せりは午後1時から開始される。

 JRAブリーズアップセールは2005年に創設。時計よりも馬の走法や出来映えを購買者にアピールするとともに、上場馬に関する情報を充実させ、せりに不慣れな購買層にもわかりやすく参入しやすい運営を目指している。

 2012年から2018年までは7年連続で売却率100%を記録。セール出身馬からは2008年に朝日杯フューチュリティS(Jpn1)を制覇してJRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたセイウンワンダー、2006年のフィリーズレビュー(G2)優勝馬で、2018年の皐月賞馬エポカドーロの母としても知られるダイワパッション、2011年のニュージーランドトロフィー(G2)優勝馬エイシンオスマン、2011年の新潟2歳S(G3)優勝馬モンストール、2015年のクイーンS(G3)優勝馬メイショウスザンナ、2012年のファンタジーS(G3)優勝馬サウンドリアーナ、2013年の函館2歳S(G3)優勝馬クリスマス、2013年のエーデルワイス賞(Jpn3)優勝馬フクノドリームなど、数えきれないほどの活躍馬がいる。