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軽種馬育成調教センターで育成調教技術者養成研修第37期生開講式

  • 2019年04月03日
  • 育成調教技術者養成研修第37期生開講式会場
    育成調教技術者養成研修第37期生開講式会場
  • 来賓、家族、教官を交えての記念撮影
    来賓、家族、教官を交えての記念撮影
  • 研修生の自己紹介などが行われた昼食会
    研修生の自己紹介などが行われた昼食会

 4月2日、公益財団法人軽種馬育成調教センター(大平俊明理事長)は、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センター「軽種馬診療所」2階において、育成調教技術者養成研修の第37期生開講式を行った。

 第37期生は、北海道、岩手県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都、愛知県、京都府、大阪府、徳島県、福岡県と全国から集まった、15歳から20歳までの16人(男性10人、女性6人)。牧場主を目指す者、育成牧場の騎乗スタッフや厩務員、調教助手志望など大きな志を胸に抱いて入講した。

 開講式で大平理事長は「今日、この日から一年間、ホースマンとなるための基礎知識、心構えといったものを勉強していただきます。目標に向かって、あきらめずに、一つ一つ努力していって、前にあるものをこなしていくということが重要で、それが結果的に目標を達成できると、私自身は考えているところでございます。一年を通して、馬と向き合い、馬の性格、行動を知り、皆さんにとっていいパートナーとなるよう、そういった姿勢で接してください。一年後には16人全員がこの研修を修了して、ホースマンとしての第一歩を踏み出していただきたい。さらに、強い馬づくりを目指して、競馬界の世界で活躍することを期待しております」と式辞。来賓として出席した松浦英則北海道日高振興局長は「これから新たな生活が始まります。辛いこと、嫌なこと、あると思います。あって当然と思います。そのときは16人で、その難局を乗り切るような、しっかりした仲間をつくっていただければと思います。来年の今頃、皆さんが見事にホースマンとして立派に独り立ちされることを期待しております。何かあれば日高振興局に駆け込んでください」、蘆原永敏JRA日高育成牧場副場長は「私からは二つ実践してもらいたいことをお話しします。二つとも好きになることです。ひとつは馬を好きになってください。馬が好きでここにきたとは思いますが、辛くて挫折しそうになったら、馬が好きで入ったことを思い出してください。そうすれば心が少しほぐれるかもしれません。ふたつめは、浦河、日高という町について、先輩、周囲の人、地元の人に、どんな楽しみがあるのか、ここに暮らしてどんな素晴らしいことがあるのかを聞いて、この町を好きになってください」と祝辞を述べた。

 この研修は、強い馬づくりを担う育成調教技術者を養成するため、平成4年に開講。4月10日に修了を迎える第36期生を含め、修了者数は528人、うち女性72人を数える。教育用の研修乗馬は44頭。その中には2007年の阪神スプリングジャンプ(JG2)優勝馬スリーオペレーター、2009年の青葉賞(Jpn2)2着馬マッハヴェロシティ、2014年のデイリー杯2歳S(G2)3着馬ナヴィオンなどもいる。