スノードラゴンがレックススタッドに到着
高松宮記念(G1)を最後に現役生活を引退したスノードラゴン(牡11歳)が30日午前、種牡馬生活を送る北海道新ひだか町のレックススタッドに到着した。到着にはレックススタッドのスタリオンスタッフや(株)レックス事務局が出迎えるなか、旅なれたベテラン馬は落ち着いた様子で馬運車から降りると、報道陣のリクエストに応えるようにポーズを決め、用意された馬房で長旅の疲れを癒した。
新冠町のイワミ牧場で産声をあげた同馬の父はJRA賞最優秀2歳牡馬、同最優秀短距離馬のアドマイヤコジーンで母マイネカプリース(母の父タヤスツヨシ)は桜花賞(G1)5着のスピード馬。両親から受け継いだ豊かなスピードを武器に活躍し、通算成績は61戦8勝2着13回3着7回(海外1戦含む)。スプリンターズS(G1)を制した2014年はJRA賞最優秀短距離馬にも輝いている。
2歳8月に新潟競馬場でデビュー。芝コースでは惜敗続きだったが、ダート替わりの1200m戦を快勝。この勝利をきっかけに、しばらくはダート路線を歩むことになる。持ち前のスピードを武器にクラスをあげて、5歳春に準オープン特別、オープン特別を連勝してA級馬の仲間入りを果たすと、同年暮れのカペラS(G3)で2着。6歳シーズンは芝コースにと矛先を変えて、オーシャンS(G3)、高松宮記念(G1)と連続2着。北海道スプリントカップ(Jpn3)は追い込み届かず2着だったが、新潟競馬場で行われたスプリンターズS(G1)を13番人気でながらも豪快な追い込み勝ちを決め、その後も長くスプリント界を盛り上げた。
無事の到着を確認した(株)レックスは「(レックススタッドでも種牡馬生活を送っていた)アドマイヤコジーンの後継種牡馬としては2頭目になりますが、G1タイトルを持ってスタッドインを果たしたのは本馬だけ。迎え入れることが出来て嬉しく思います。500kgを超える雄大な馬格と、芝、ダートを問わないスピード。そして11歳まで現役を続けることができた健康な馬体がこの馬の持ち味。産駒に、その良いところを伝えて欲しい」と期待されている。種付料などは後日発表される。