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JBBAが「馬の取り扱い・馴致等」に関する講習会

  • 2019年03月28日
  • 「馬の取り扱い・馴致等」に関する講習会
    「馬の取り扱い・馴致等」に関する講習会
  • 講師を務めた荻野忠二氏
    講師を務めた荻野忠二氏
  • 会場には200人近い牧場関係者が集まった
    会場には200人近い牧場関係者が集まった

 3月26日夜、公益社団法人日本軽種馬協会軽種馬生産技術総合研修センターは、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテル2Fエクリプスホールにおいて、「馬の取り扱い・馴致等」に関する講習会を開催した。

 この講習会は平成30年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。当初は定員70人として静内種馬場研修所講義室で行う予定だったが、予想をはるかに超える参加申し込みがあったため急遽会場を変更することになった。当日は夜遅くにもかかわらず、日高や胆振にある牧場関係者約200人が出席した。

 講習会の講師には元JRA競馬学校教官の荻野忠二氏を講師を招聘。「“新たな発見”馬から学ぶ」がテーマになった。

 講師の荻野氏は昭和20年に当時の静内町で生まれ、昭和35年に日本中央競馬会馬事公苑の騎手養成課程第12期生として入講。その後、教官助手を経て教官として騎手養成の職務に就いた。また、同時に馬術選手として昭和43年のメキシコオリンピック総合馬術候補選手にも選ばれた。昭和52年から57年までは札幌競馬場に勤務し乗馬の普及に携わり、その後、再び競馬学校の教官として騎手の養成に携わった。平成17年にJRAを退職。現在は北海道乗馬連盟の役員を務め、馬術大会の審判員として活躍している。

 荻野氏は馬に携わるうえでの基礎的なこと、気をつけること、忘れてはならないことなどをアドバイス。後半は「うるさい馬(興奮している馬、人の指示に反抗する馬)の扱い方」、「すぐ噛み付く馬への対処法」、「かじり癖のある馬をなおすには?」、「当歳馬のしつけについて教えてほしい」、「馬との信頼関係を築くにあたって大切なことは?」、「注射を嫌がる馬への対応の仕方」、「馴致の中での順序は?」といった悪癖などへの対応、しつけについて、コミュニケーションの取り方、馴致に関して、出席者から事前に寄せられた質問についてわかりやすく説明した。