馬産地ニュース

平成30年度北海道競馬記者クラブ・北海道地方競馬優秀賞表彰式開催

  • 2019年02月05日
  • 平成30年度北海道競馬記者クラブ・北海道地方競馬優秀賞表彰式
    平成30年度北海道競馬記者クラブ・北海道地方競馬優秀賞表彰式
  • 挨拶する田中源一北海道農政部競馬事業室長
    挨拶する田中源一北海道農政部競馬事業室長
  • 落合玄太騎手はホッカイドウ競馬の新人騎手最多勝記録を塗り替えた
    落合玄太騎手はホッカイドウ競馬の新人騎手最多勝記録を塗り替えた
  • 表彰された受賞者
    表彰された受賞者

 2月4日、北海道農政部と北海道競馬記者クラブは、札幌市中央区にあるホテル札幌ガーデンパレス2階「孔雀」において、ホッカイドウ競馬で活躍した馬及び関係者を表彰する「平成30年度北海道競馬記者クラブ・北海道地方競馬優秀賞表彰式」を開催した。

 表彰式には受賞者のほか、ホッカイドウ競馬を主催する田中源一北海道農政部競馬事業室長、北海道競馬記者クラブ、笠原鉄也北海道軽種馬振興公社専務理事、松平孝事務局長、報道陣などが出席。式の開会にあたり主催者を代表して、北海道競馬記者クラブ代表幹事社の秋村誠人スポーツニッポン北海道支局支局長は「2018年のシーズン、北海道では大きな震災がありました。9月に胆振東部地震が発生し、門別競馬場のほうも大きな被害を受け、建物の方には大きな被害はなかったと聞いておりますけれども、停電、または断水とあり、特に断水が調教のほうに大きな影響を与えたと伺っております。競走馬はちょっとした環境の変化で大きな影響を受けるので、当時の調教師、厩務員、騎手の皆さん、大変な思いをされました。いろんな努力があって開催の延期が最小限にとどめられまして、無事シーズンを終了された皆様のお力に敬意を表したいと思います。今日、表彰式を迎えられまして、受賞者の皆様、本当におめでとうございます。皆様の努力があって、馬産地である北海道の競馬が続けられているものだと思っております。そんな馬産地の競馬を少しでも盛り上げられるように、北海道競馬記者クラブも微力ながら報道等でこれからもご協力を続けていきたい」と挨拶。

 田中源一室長は「本日受賞された方、おめでとうございます。心からお祝い申し上げたいと思います。ホッカイドウ競馬の運営に関しまして、日ごろ、ご理解とご協力を賜りまして感謝申し上げます。ホッカイドウ競馬の本年度は、地震がありました。誤審もありまして、ファンの皆様、関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ないと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。そのような状況の中ですが、ホッカイドウ競馬の発売額は前年を上回ることができました。これもひとえに競馬関係の皆様、ファンの皆様、厩舎関係スタッフの皆様のご努力によるものだと思っております。今日の表彰式は競馬にかかわる皆様の一年の集大成として、優れた成績を収められた方々の功績を称えるということであります。大いに受賞の喜びを感じていただけたらと思います。今年も4月から開催を予定しておりまして、厩舎の皆様も私どもも準備を進めているところであります」と祝福。
 また、誤審にも触れ「経過報告をさせていただきます。レースの着順は法令上確定しておりますので確定順位は変わらないのですが、競走馬の種牡馬ですとか当該馬、繁殖牝馬ですとか、いろんなところに影響が及ぶということで、競走成績については見直したいと考えておりまして、現在、関係各位と調整しているところであります。払い戻しの関係につきましては、インターネットのお客様の方は振り込みを完了いたしました。馬券をお持ちの方へは1月25日までに対応をしております。それから馬券をお持ちでない方へは12月末までに申し出を受け付けて、確認が取れ次第対応しています。開幕までにはスッキリした形になればよいなと考えております」と説明した。

 北海道競馬記者クラブ表彰式では、北海道競馬記者クラブ賞など5つの部門を表彰。北海道地方競馬優秀賞表彰式では、4つの部門を表彰した。

 受賞者を代表して角川秀樹調教師は「栄えある賞を受けた一同を代表して、ひとこと謝辞を申し上げます。本日はわたしどものために、このような式を催していただき、まことにありがとうございます。ここ数年、売り上げも順調に伸びて、わたしどももいっときの危機感はなくなりました。この、今の状態が少しでも長く続くよう、今まで以上に気を引き締め、2019年度ホッカイドウ競馬も一丸となってがんばります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます」と謝辞した。

 受賞者は下記の通り(敬称略)。

『北海道競馬記者クラブ』

■平成30年度北海道競馬記者クラブ賞(最多収得賞金調教師及び騎手)

 調教師:角川秀樹

 騎手:桑村真明

■スポーツニッポン『特別賞』

 騎手:落合玄太

■道新スポーツ『年度代表馬賞』

  (サラブレッド系2歳)アークヴィグラス

 馬主:アークフロンティア(株)

 調教師:小野望

 (サラブレッド系3歳以上)スーパーステション

 馬主:(有)グランド牧場

 調教師:角川秀樹

■報知新聞『リーディングトレーナー賞』

 田中淳司

■日刊スポーツ『リーディングジョッキー賞』

 第1位:桑村真明

 第2位:服部茂史

 第3位:五十嵐冬樹

『平成30年度北海道地方競馬優秀賞』

■優秀調教師賞

(1)勝利度数

 第1位:田中淳司

 第2位:角川秀樹

 第3位:小野望

(2)勝率

 第1位:田中淳司

 第2位:角川秀樹

 第3位:田中正二

■優秀騎手賞

(1)勝利度数

 第1位:桑村真明

 第2位:服部茂史

 第3位:五十嵐冬樹

(2)勝率

 第1位:桑村真明

 第2位:五十嵐冬樹

 第3位:服部茂史

※選定基準:勝利度数・勝率でそれぞれ順位をつけ、ホッカイドウ競馬の基準で各上位3名を決定

■優秀新人騎手賞

 落合玄太 494戦57勝 勝率11.54%

※選定基準:本年度ホッカイドウ競馬の全期間にわたり騎乗し、勝利数・騎乗回数ともに基準を満たし、欠格事項に該当しない者を選定

■優良きゅう務員賞

 高橋靖信(佐久間雅貴きゅう舎)

 能重学(堂山芳則きゅう舎)

 河野真(林和弘きゅう舎)

※選定基準:経験年数、勤務態度等を配慮し、13名の推薦者の中から3名を選定

■レコード賞

 該当馬なし

※選定基準:本年度にレコードタイムで入線した、区分別、開催場別、距離別の最終レコードタイム馬の関係者