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サトノアラジンがニュージーランドから再入厩

  • 2019年02月01日
  • 再入厩したサトノアラジン
    再入厩したサトノアラジン
  • 日本での生活は昨年7月以来となる
    日本での生活は昨年7月以来となる
  • ニュージーランドでは90頭以上に交配
    ニュージーランドでは90頭以上に交配

 1月28日午前、ニュージーランドのリッチヒルスタッドにシャトルされていたサトノアラジンが、安平町早来源武の社台スタリオンステーションに、無事再入厩を果たした。

 昨年から社台スタリオンで種牡馬生活をスタートさせたサトノアラジンは、日本での種付シーズン終了後の昨年7月に、ニュージーランドへ出国。現地では初めてとなるディープインパクトの後継種牡馬として歓迎され、12,500ニュージーランドドルの種付料で、90頭を超える交配を済ませた。その顔ぶれも豪華で、シャムロッカーやタヴィストックといった活躍馬のファミリーなど一流どころがこぞって集まったという。

 社台スタリオン事務局は「ニュージーランドで90頭以上に種付けする種牡馬はそう多くないと聞いています。初のディープインパクトの後継ということで、現地でも相当期待されているようです。初めてのシャトルとなりましたが、何事もなく南半球でのシーズンを終え、とても元気いっぱいです」と話す。

 サトノアラジンは父ディープインパクト、母マジックストーム、母の父ストームキャットという牡8歳の鹿毛。安平町早来源武のノーザンファームの生産馬で、2011年のセレクトセール当歳部門において、136,500,000円(税込)の値を付けた市場取引馬。1歳違いの全姉は2014年のエリザベス女王杯(G1)に優勝したラキシスがいる。

 競走成績は29戦8勝。里見治氏(のちに(株)サトミホースカンパニーに名義変更)の所有馬、栗東の池江泰寿厩舎の管理馬として、2歳から6歳まで競走生活を送り、強烈な末脚を武器に2017年の安田記念(G1)、2016年のスワンS(G2)、京王杯スプリングC(G2)などに優勝した。

 昨年日本では118頭に種付け。2019年の種付条件は、受胎条件100万円に設定されている。