馬産地ニュース

ホースメッセでチャリティーオークションが開催される

  • 2019年01月22日
  • ハービンジャーの頭絡は、オークションの大トリとして上場された
    ハービンジャーの頭絡は、オークションの大トリとして上場された
  • ウインバリアシオンの絵馬が上場された際には、所有者であるスプリングファームの佐々木代表からの手紙も読まれていた
    ウインバリアシオンの絵馬が上場された際には、所有者であるスプリングファームの佐々木代表からの手紙も読まれていた
  • ばんえい競馬からは、実際にばん馬が履いていた蹄鉄を加工し、「開運蹄鉄」として出品
    ばんえい競馬からは、実際にばん馬が履いていた蹄鉄を加工し、「開運蹄鉄」として出品
  • 馬のフィードや、愛馬の肖像画受注権などもオークションにかけられた
    馬のフィードや、愛馬の肖像画受注権などもオークションにかけられた

 19日、第3回ホースメッセが開催されている赤レンガ倉庫3階のマルチスペースにて、ホースメッセチャリティーオークションが開催された。

 このチャリティーオークションでは、日本の乗馬普及と日本固有の種である在来馬を保護するために、ヨーロッパの有名馬術ブランドの日本法人であるEQUILINEJapanとPikeurJapanが協力。ホースメッセの出店企業やイベントに参加した講師たちを中心に、馬に関するグッズなど22品が出品された。

 まず最初に出品されたのがばんえい競馬から提供された、特大サイズの「金の開運蹄鉄」。実際にばん馬が競馬で使用していた蹄鉄の中でも、特に大きな馬から手に入れたというだけあって、その大きさにはオークション参加者からもどよめきが起こっていた。

 その後も、青森県のスプリングファームで繋養されているウインバリアシオンの絵馬(制作は馬絵師の加藤美生子さん)、ドイツの馬術選手で、世界チャンピオンにも輝いたイザベル・ワース選手のサイン入りゼッケンなどにも活発な取引が行われる中、この日、最後の出品となったのが、社台スタリオンステーションから提供された、繋養種牡馬のハービンジャーが実際に使用していた頭絡。

 入札が始まると会場からは時に一万単位で声がかかっていき、60,100円で鑑定人のハンマーが落とされた。競馬ファンという落札者は、「上場されると知った時から、是非とも落札したいと思っていました。ハービンジャーのファンの方が思ったよりも少なかったのか、考えていた金額よりも安く買えることができて本当に良かったです」と笑顔を見せていた。このオークションの売上金は、公益財団法人馬事文化財団を通して在来馬保護基金へ寄付され、全国の在来馬の保護活動へと充てられていく。