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サトノダイヤモンドがスタッドイン

  • 2019年01月08日
  • ダイヤモンド型の流星が特徴的なサトノダイヤモンド
    ダイヤモンド型の流星が特徴的なサトノダイヤモンド
  • 伸びのある好馬体を披露した
    伸びのある好馬体を披露した
  • 種付料は受胎条件300万円に設定
    種付料は受胎条件300万円に設定

 12月28日午後12時過ぎ、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2019年から種牡馬として供用されるサトノダイヤモンドが、スタリオン関係者に見守られる中、颯爽とスタッドインした。注目された2019年度の種付料は、受胎条件300万円と発表されている。

 サトノダイヤモンドは父がディープインパクト、母がマルペンサ、母の父がオーペンという牡6歳の鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2013年の日本競走馬協会主催のセレクトセール当歳セッションにおいて、2億4,150万円(税込)という高額で取引された市場取引馬として知られている。

 サトノダイヤモンドの競走成績は18戦8勝。「サトノ」の冠名で有名な里見治氏(のちに(株)サトミホースカンパニーに名義変更)の所有馬、栗東の池江泰寿厩舎の管理馬として、2015年11月の2歳新馬戦メイクデビュー京都でデビュー。初陣を危なげなく勝利で飾ると、3戦負け知らずで2016年のきさらぎ賞(G3)を制した。一番人気に支持された皐月賞(G1)は3着、日本ダービー(G1)は落鉄のアクシデントもありマカヒキの鼻差2着と苦汁をなめたが、秋は神戸新聞杯(G2)を快勝して望んだ菊花賞(G1)を優勝。暮れの有馬記念(G1)では、この年のJRA賞年度代表馬に選ばれたキタサンブラック、前年の優勝馬ゴールドアクターといった古馬を退けて2つ目のビッグタイトルを獲得した。古馬になってからは2017年の阪神大賞典(G2)で重賞4連勝を達成。2018年には京都大賞典(G2)を制した。

 社台スタリオンステーション事務局は「体調も良さそうなので安心しました。セレクトセールで高い評価を受けたように、生まれたときから期待された馬でした。父のディープインパクトに似た大きくて伸びやかなストライドが印象的な走りで、その期待通りに活躍してくれました。オーナーのご厚意で種付料も皆様が付けやすい金額に設定させていただきました。ディープインパクトの後継はたくさんいますが、この馬は南米アルゼンチンの血が母系に入っていますので、また違った一面を見せてくれると思います。ダイヤモンドのように光り輝く種牡馬生活が送れるようにしっかり準備していきたいです」と期待した。