馬産地ニュース

浦河町で全国装蹄競技大会優勝記念品贈呈式

  • 2018年12月14日
  • 浦河町役場で行われた記念品贈呈式
    浦河町役場で行われた記念品贈呈式
  • 全米大会に向け抱負を語る吉川誠人さん
    全米大会に向け抱負を語る吉川誠人さん
  • 浦河町役場に掲げられている垂れ幕
    浦河町役場に掲げられている垂れ幕

 12月4日、浦河町(池田拓町長)は、10月の第71回全国装蹄競技大会で優勝したJRA日高育成牧場勤務の吉川誠人さんに、史上4人目となる記念品を贈呈した。

 兵庫県神戸市出身の吉川さんは、装蹄師になるため高校卒業後に日本装削蹄協会による装蹄師認定講習会を受講。1年間の講習を修了して2級認定装蹄師の資格を取得し、JRA日本中央競馬会に入会した。入会後は競馬学校、馬事公苑、美浦・栗東と東西のトレーニングセンターを経て現在は日高育成牧場に勤務している。

 全国大会には平成27年に初出場。2度目の出場となった昨年は3位に入った。3回目の出場となった今年は、全国で行われた各団体の予選会を勝ち抜いた32人が参加。「単独造鉄」、「装蹄判断」、「装蹄」の3種目で競技が行われた。吉川さんは一番ポイント比率の高い「装蹄」で1位となり、3種目の合計でもほかの出場選手を上回り初優勝を飾った。日高育成牧場所属としては2015年の第67回に優勝した諌山太郎さん以来4年ぶりの快挙。浦河町役場にも全国優勝を祝う垂れ幕が誇らしげに掲げられている。

 浦河町役場2階応接室で開かれた贈呈式では、池田町長が吉川さんに「祝第71回全国装蹄行基大会優勝」と刺繍された記念品の大漁旗をプレゼントし「優勝おめでとうございます」と祝福。浦河町から大漁旗が贈られるのは、平成27年に北海道日本ハムファイターズの浦河町応援大使となった大谷祥平投手(現MLBロサンゼルス・エンゼルズ)と白村明弘投手、平成28年のリオデジャネイロオリンピックに女子バスケットボール代表に選ばれた浦河町出身の長岡萌映子選手以来となった。

 全国優勝した吉川さんは、来年3月にアメリカのオクラホマ州で開催される全米装蹄競技大会に日本代表として出場。日夜、通常の勤務を終えた後、全米大会に向け装蹄技術の研鑽に励んでいるという。

 池田町長は「ぜひ日本初の快挙に向け全米大会でも頑張ってくださいと」激励。吉川さんは「日本とは異なるルールで行われるので大変ですが、悔いが残らないよう練習して、少しでも良い成績を収めたいとおもいます」と意気込みを語った。