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タイキシャトルがイーストスタッドを退厩

  • 2018年12月03日
  • イーストスタッドを退厩したタイキシャトル
    イーストスタッドを退厩したタイキシャトル
  • 種牡馬としても大活躍した
    種牡馬としても大活躍した
  • 残された馬房プレート
    残された馬房プレート

 11月29日、タイキシャトルが日高町緑町にあるヴェルサイユファームへ移動することが決まり、功労馬として繋養されていた浦河町西幌別のイーストスタッドを退厩した。

 タイキシャトルは父デヴィルズバッグ、母ウェルシュマフィン、母の父カーリアンという牡24歳栗毛のアメリカ産馬。現役時代は13戦11勝の成績を収め、1998年にはフランスのジャックルマロワ賞(G1)、安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)などを制し、JRA賞年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬、最優秀スプリンターに、1997年にはマイルチャンピオンシップ(G1)、スプリンターズS(G1)などを制し、JRA賞最優秀スプリンターに、引退後の1999年には現役時代の功績が認められ史上25頭目のJRA顕彰馬に選出された。

 1999年からイーストスタッドとアロースタッドを2年ごとに移動する国内シャトル種牡馬として2017年まで供用。19年間で1905頭に種付けした。代表産駒には2003年のNHKマイルC(G1)を制したウインクリューガー、2005年のフェブラリーS(G1)を制したメイショウボーラー、2010年のjbcスプリント(Jpn1)を制したサマーウインド、2011年のフィリーズレビュー(G2)を制したフレンチカクタス、2014年の京王杯スプリングC(G2)を制したレッドスパーダ、2008年のニュージーランドトロフィー(Jpn2)を制したサトノプログレスなどがいる。また、母の父の産駒では2014年の日本ダービー(G1)馬ワンアンドオンリー、2017年の桜花賞(G1)馬レーヌミノル、2015年のスプリンターズS(G1)馬ストレイトガールなどがいる。

 種牡馬を引退した2017年から認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースとなり、2018年から公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによる引退名馬繋養展示事業の助成金を受けていた。イーストスタッドでは「24歳でも元気でした。ヴェルサイユファームで長生きしてほしいです」と話した。