馬産地ニュース

三石で軽種馬講習会

  • 2018年11月22日
  • 三石で開かれた軽種馬講習会
    三石で開かれた軽種馬講習会
  • 主催者を代表してあいさつする斉藤雅宣振興会長
    主催者を代表してあいさつする斉藤雅宣振興会長
  • 講師を務めた日高家畜保健衛生所の篠田理恵専門員
    講師を務めた日高家畜保健衛生所の篠田理恵専門員

 11月21日夜、三石軽種馬生産振興会(斉藤雅宣会長)は、新ひだか町三石本町にある新ひだか町役場三石庁舎の新ひだか町総合町民センター「はまなすホール」において、平成30年度軽種馬講習会を開催した。

 講習会は日高家畜保健衛生所、日高管内軽種馬生産振興会、日高軽種馬農業協同組合が協力。講師には日高家畜保健衛生所の篠田理恵専門員と宮澤国男主査が招かれた。

 当日は夜遅くにもかかわらず、仕事を終えた日高管内の牧場関係者が200人近く出席。主催者を代表して斉藤会長は「今日は道の悪い中、このようにたくさんの方が各町からお出で下さいまして、まことにありがとうございます。毎年恒例の講習会ですが、今年は何をやろうかいろいろ考えた結果、日高家畜保健衛生所のほうで新しい情報があるということでお願いしました。少し難しい話かもしれませんが、我々の経営に影響することですのでいろいろ教えていただいて、よりよい環境で生産を続けていければ皆様の経営にも役に立つと考えています」とあいさつした。

 「子馬のロドコッカス・エクイ感染症」をテーマに講演した篠田専門員は、平成22年に酪農学園大学獣医学部を卒業後、動物病院の勤務を経て平成25年に北海道に入庁し、今年4月に日高家畜保健衛生所に入所。今年7月にJRAが主催した生産地における軽種馬の疾病に関するシンポジウムでは、子馬のロドコッカス・エクイ感染症の10年間にわたる回顧的調査と対策の推進を演題に講演した。現在は日高家畜保健衛生所の指導課専門員として活躍している。講演ではロドコッカス・エクイ感染症の感染経路や症状、発症時期、感染予防などについて説明した。

 「馬鼻肺炎の予防対策」をテーマにした宮澤主査は、平成19年に北里大学獣医畜産学部を卒業後、北海道に入庁。根室家畜保健衛生所、網走家畜保健衛生所での勤務を経て、平成29年より日高家畜保健衛生所の予防課主査として勤務し、とくに日高管内の軽種馬の流産に関する原因調査や予防、継続発生防止について、積極的に取り組んでいる。講演では流産を拡げないための準備、発生時の手順、流産前の注意事項などを丁寧に解説した。