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イノセントCはエムオータイショウが重賞2連勝

  • 2018年11月20日
  • 粘るキスミーローズを捕らえにかかるエムオータイショウ
    粘るキスミーローズを捕らえにかかるエムオータイショウ
  • エムオータイショウが重賞2連勝
    エムオータイショウが重賞2連勝
  • マイナス気温の中熱戦を繰り広げた
    マイナス気温の中熱戦を繰り広げた
  • 駆け付けた応援団の声援に後押しされての勝利だった
    駆け付けた応援団の声援に後押しされての勝利だった
  • 表彰を受ける関係者のみなさん
    表彰を受ける関係者のみなさん

 2歳馬によるスプリント重賞・競馬ブック杯第18回イノセントC【エスケンデレヤ賞】(H3)が11月14日、門別競馬場ダート1200mで行われた。通常なら9月に施行予定だった同レース、北海道胆振東部地震の影響で2か月遅れの開催となった。

 今年は牡4頭、牝3頭の全7頭がエントリー。1番人気は、サッポロクラシックCで重賞初制覇を飾り、中1週で挑んできたスウェプトオーヴァーボード産駒のエムオータイショウ。2番人気は函館2歳S(G3)、すずらん賞などJRA交流競走にも挑戦したディープブリランテ産駒の牝馬、レコードチェイサー。3番人気はフィガロ産駒のルマーカーブル。前走は川崎の鎌倉記念に遠征、地元に戻り初重賞勝利を目指していた。

 レースは、揃ったスタートからエムオータイショウが先頭をうかがうも、それを制して4番人気のキスミーローズがハナを奪う。2番手に控えたエムオータイショウ、次いでライトニングボルト、ルマーカーブル、レコードチェイサーがつづいた。直線を向いても最内で逃げ込みを図るキスミーローズ、残り100mでエムオータイショウが抜き去ると、そのまま重賞2勝目のゴールへ飛び込んだ。勝ち時計は1:12:0(晴・稍重)1馬身差の2着はキスミーローズ、2馬身1/2差の3着にはレコードチェイサーという結果だった。

 桑村真明騎手は「少頭数でしたし、スタートは上手なので特にレースプランは考えていませんでした。道中息も入り、リラックスして運べましたね。余裕を持ちすぎて先頭を捕まえるのがギリギリになりましたが、勝ててホッとしています」と振り返った。

 管理馬ワン・ツー・スリーという結果に、角川秀樹調教師は「着差以上に強い勝ち方をしてくれたと思います。追ってからの瞬発力が持ち味なので、安心して見ていられましたよ。次走に向けていい内容の競馬ができたんじゃないかな。次走は川崎の全日本2歳優駿(Jpn1)を予定しています。課題をあげるなら、初めての輸送競馬と、初めての競馬場ということ。こればかりはやってみないとわからないし、今は期待の方が大きいです」と声を弾ませた。

 エムオータイショウは父スウェプトオーヴァーボード、母エムオーミラクル、母の父タヤスツヨシという血統の2歳牡馬。日高町の門別牧場生産馬で、近親に07年のシルクロードS(G3)を制したエムオーウイナーがいる。