馬産地ニュース

2018年度軽種馬後継者研修修了式

  • 2018年11月19日
  • 2018年度軽種馬後継者研修修了式
    2018年度軽種馬後継者研修修了式
  • 修了証書を受け取る研修生
    修了証書を受け取る研修生
  • 研修生を代表して謝辞を述べる松浦翔二郎さん
    研修生を代表して謝辞を述べる松浦翔二郎さん

 11月16日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所講義室において、2018年度軽種馬後継者研修の修了式を行った。

 修了式では山口直人静内種馬場次長が「あなたは公益社団法人日本軽種馬協会の2018年度軽種馬後継者研修において、所定の課程を修了したことをここに証します」と研修生に修了証書を授与。続いて「本日研修を修了される8名の研修生の皆さんには、心からお祝いを申し上げます。近年、競馬の売り上げが好調に推移しており、本年のせり市場においても、安定した成績となりましたが、軽種馬生産界を取り巻く環境はまだまだ厳しい情勢が続いております。この苦境を克服し、競馬を盛り立てるためには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることがますます重要となってきており、生産育成業務に携わる皆様のような、最先端の知識・技術を学ばれた人材が不可欠です。皆様には今後も自分を厳しく律して精進され、ここで学んだ知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願っています。今後とも健康に留意され、ホースマンとして研鑽に努め、現在厳しい状況にある生産界に新たな活力をもたらす原動力にぜひなっていただきたいと思います」と所用のため欠席した河野洋平会長理事の式辞を代読した。

 最後に研修生を代表して、ダーレー・ジャパン・ファームから研修に参加した松浦翔二郎さんが謝辞。「JBBAのみなさま、このたびはわたしたちのために、貴重な研修カリキュラムをご用意していただいたことに、心より感謝申し上げます。軽種馬について基本的なことや農業機械の話まで、日々の業務に直結する内容が多く、昨年末からこの業界で働きはじめばかりのわたしにとっても、とても貴重な経験となりました。この研修で得た知識は今後の業務に有効活用し、仕事をしていきたいと思います。改めましてこの2週間、ありがとうございました」と晴れやかな表情を見せた。

 

 研修内容は下記の通り。

 11月5日 講義:「JRA調教師との談話会」

講師:大久保龍志氏(日本調教師会関西支部)

 11月6日 講義:「せりに向けた初期馴致について」

講師:冨成雅尚氏(JRA日高育成牧場)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月7日 講義:「腰痛の予防と対処法について」

講師:山本泰雄氏(医療法人仁陽会西岡第一病院)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月8日 講義:「馬の栄養・飼料について」

講師:松井朗氏(JRA日高育成牧場)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月9日 講義:「草地・土壌について」

講師:川田恒氏(日高農業改良普及センター)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月12日 講義:「繁殖牝馬の管理・疾病について」

講師:村瀬晴崇氏(JRA日高育成牧場)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月13日 講義:「馬体の見方(コンフォメーション)」

講師:冨成雅尚氏(JRA日高育成牧場)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月14日 講義:「子馬の管理・疾病について」

講師:遠藤祥郎氏(JRA日高育成牧場)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月15日 講義:「農業機械の仕組みについて」

講師:田中裕之氏(静内軽種馬生産振興会)、実技:乗馬等(JBBA職員)

 11月16日 講義:「蹄の管理について」

講師:田中弘祐調査役(軽種馬生産技術総合研修センター)