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サッポロクラシックカップはエムオータイショウが重賞初勝利

  • 2018年11月06日
  • 内・スティールティアラと外・エムオータイショウの一騎打ち
    内・スティールティアラと外・エムオータイショウの一騎打ち
  • エムオータイショウが後続を突き放し圧勝
    エムオータイショウが後続を突き放し圧勝
  • 重賞初勝利を手にした
    重賞初勝利を手にした
  • 駆け付けた大勢の関係者に祝福された
    駆け付けた大勢の関係者に祝福された
  • 降雨のため、表彰式はスタンド内で行われた
    降雨のため、表彰式はスタンド内で行われた

 各地の2歳主要競走を短期集中で施行する「未来優駿シリーズ」の第6戦、第5回サッポロクラシックカップ(H2)【パイロ賞】が10月30日、門別競馬場ダ1200mで行われた。

 北海道胆振東部地震の影響で1週遅れた同レース。今年の出走馬は牡馬2頭、牝馬4頭の計6頭と少頭数での施行となった。1番人気に推されたのは、スウェプトオーヴァーボード産駒のエムオータイショウ。キャリアはわずか3戦、重賞出走も初めてだが、未知の魅力に期待が集まった。2番人気はサウスヴィグラス産駒の牝馬、スティールティアラ。牝馬重賞3戦を経てここでの戴冠を目指し挑んできた。3番人気はトビーズコーナー産駒のグリードパルフェが推され、これまでの2歳重賞とは一味違うメンバーが顔を揃えた。

 レースは、最内枠のスティールティアラが飛び出し、人気のエムオータイショウはそれを見る形で2番手を進む。レスプレンデント、アンビグラム、グローリアスライブ、置かれてグリードパルフェが最後方という体制で流れていった。直線を向くと、逃げるスティールティアラを追い詰めるエムオータイショウ、2頭のマッチレースが続き、残り100mでエムオータイショウがスティールティアラを競り落とすとさらに加速。最終的に5馬身の差を付け、エムオータイショウが重賞初勝利を飾った。勝ち時計は1:11:6(曇・重)。2着はスティールティアラ、2着から2馬身1/2差の3着は追い込んできたグリードパルフェが入線し、人気通りの決着となった。

 鞍上は現在ホッカイドウ競馬のリーディングを独走している桑村真明騎手。今季はカツゲキジャパンで制した北海優駿につづき重賞2勝目だ。「ゲートの中でも大人しく、道中も折り合いがついて、直線も良く伸びてくれて強かったですね」とパートナーの成長に笑顔を見せていた。

 管理馬ワン・ツーを決めた角川秀樹調教師は「追ってからの反応も良かったし、タイムもよかった。今日のレース内容は言うことなしですね。この状態ならば川崎の全日本2歳優駿(Jpn1)も視野に入ってきますし、南関東で大きいところとれれば」と満面を笑みを浮かべていた。

 エムオータイショウは日高町の門別牧場生産馬。父スウェプトオーヴァーボード、母エムオーミラクル、母の父タヤスツヨシ、近親に07年のシルクロードS(G3)を制したエムオーウイナーがいる血統馬。デビューから4戦目で重賞初出走、初勝利となった。