馬産地ニュース

浦河・荻伏軽種馬生産振興会青年部が当歳馬品評会

  • 2018年11月05日
  • 平成30年度当歳馬品評会の入賞者
    平成30年度当歳馬品評会の入賞者
  • 最優秀賞のフェリスホイール2018
    最優秀賞のフェリスホイール2018
  • 優秀賞1席のライブリハートの2018
    優秀賞1席のライブリハートの2018
  • 優秀賞2席のアクティビューティの2018
    優秀賞2席のアクティビューティの2018
  • ベストターンドアウト賞のアピールポイントの30
    ベストターンドアウト賞のアピールポイントの30

 10月26日、浦河町の浦河町軽種馬生産振興会青年部と荻伏軽種馬生産振興会青年部は、平成30年度当歳馬品評会を開催した。

 品評会は飼養管理の向上と会員相互の親睦を深めることを目的に、浦河と荻伏の青年部が共同で開催。本年で8年目を迎える。

 今年は10頭がエントリー。青年部員や平賀敦場長をはじめとしたJRA日高育成牧場の職員らが各牧場を巡回して、各馬の歩様や引き馬、管理状態、コンフォメーションなどを審査した。また、展示の際には離乳した日や普段の放牧時間、管理方法、飼料の種類や量、配合種牡馬の選定理由といった、それぞれの牧場のノウハウについても積極的に吸収した。

 厳正な審査の結果、最優秀賞は大北牧場生産のフェリスホイール2018(牝、父ダノンレジェンド)に決定。優秀賞1席は高村牧場生産のライブリハートの2018(牡、父キズナ)、優秀賞2席は宮内牧場生産のアクティビューティの2018(牝、父オルフェーヴル)、ベストターンドアウト賞は田中スタッド生産のアピールポイントの30(牝、父ホッコータルマエ)になった。

 平賀敦場長は「今日の品評会は過去にないくらいの好天に恵まれ、審査もしやすくじっくりと馬を見ることができました。昨年、一昨年は風が強く雨に当たったところは見にくかったのですが、今日は皆さん、きちんとした馬の立たせ方、見せ方をして馬もそれに応えていたと思います。せりにすぐ上場する時期の馬ではありませんので、毛の手入れとかはまだ早いと思いますが、いずれは出るでしょうから、今のうちからブラッシングや毛並みを整えるなどして、良く馴致をしておいたほうが良いと思いました。ここ数年、この品評会に出た馬たちはせりでも高くなり私たちJRAが買えないケースが増えてきてます。それはそれで嬉しいのですが、残念な気持ちも少しはあります。今回の馬たちも、来年また見てみたいな、というのがほとんどでした。来年のせりを楽しみにしています。今のうちから1歳のせりを目指したような、きちんとした取り扱いが重要になってきます。ほかのところのやり方をいろいろ吸収して、皆さん、ライバルではありますけど、ウインウインの関係を築いていけると思います。これからもこの品評会を続けていくことを願っています」と総評。品評会を主催した浦河青年部の高村祐太郎部長は「皆様今日はお疲れ様でした。今日はいろいろな馬を見てまだまだ勉強しなければいけないと痛感しました。普段ほかの牧場の馬を見る機会はないので、今日は勉強する場として非常に良い機会になりました。また、皆様と強い馬づくりに向けていろいろディスカッションする場を設けていきたいと思います」とあいさつした。