馬産地ニュース

門別軽種馬生産振興会が馬魂慰霊祭

  • 2018年10月18日
  • 門別軽種馬生産振興会が主催した馬魂慰霊祭
    門別軽種馬生産振興会が主催した馬魂慰霊祭
  • 馬魂碑に手を合わせる木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長
    馬魂碑に手を合わせる木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長
  • 参列者を前に挨拶する門別正会長
    参列者を前に挨拶する門別正会長
  • 門別支所に祭られる馬魂慰霊碑
    門別支所に祭られる馬魂慰霊碑

 10月17日、日高町門別地区の牧場関係者で組織する門別軽種馬生産振興会(門別正会長)は、日高町緑町にある日高軽種馬農業協同組合門別支所馬魂慰霊碑前において、馬魂慰霊祭を行った。

 この馬魂慰霊祭は振興会が主催する伝統行事。毎年10月17日に行っている。馬魂碑の横には、この場所に門別種馬場があった時代に種牡馬として繋養されたホウヨウボーイの墓があり、過去に繋養された名馬が眠っている。

 馬魂慰霊祭には門別会長や門別敏朗理事、会員、日高軽種馬農業協同組合の木村貢代表理事組合長、梁川正普理事、日高町獣医師会の沖田正憲会長、日本軽種馬協会静内種馬場の中西信吾場長、遊佐繁基種馬課長、日高家畜商組合富川支部の高橋良尚支部長、平取町軽種馬生産振興会の船越伸也副会長、みなみ北海道農業共済組合日高支所日高西部事業所の吉田真郷所長など関係者約20人が参列した。

 参列者は富川神社の高橋秀徳宮司の神事に従い、馬魂慰霊碑の前に玉櫛をささげて一礼。地元門別の軽種馬生産振興に大きく寄与した功労馬や歴史に刻んだ名馬を供養した。

 門別会長は「本日はお忙しい中、当振興会の馬魂慰霊祭にご臨席賜り誠にありがとうございます。9月の胆振東部地震で各牧場の方も大変な被害に遭われたとお見舞い申し上げます。ただ、このような慰霊祭を毎年していることで被害は最小限に済んだのではと思ってもおります。ホッカイドウ競馬も2週間ほど休みましたが、開催を一週延ばすことになりました。再開後は少し売り上げが下がっていましたが、昨日は5億円を売り上げるなどし、これから挽回していくと願っています。また、これからG1も続いていきます。21日の菊花賞(G1)には振興会の会員の生産馬も出走します。皆様に応援していただき、振興会の団体としてよい成績が残せれば幸いです」とあいさつ。

 梁川理事は「馬魂慰霊祭が滞りなく終了しうれしく思います。会長もおっしゃっていましたが、震災で電気や水が止まり、建物の被害や馬も何頭か駄目になったときいておりますが、我々も馬と一緒に精進して強い馬づくりに取り組んでいきたいと思います」と労った。