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サンライズCはマイコートが接戦を制する

  • 2018年10月16日
  • マイコートとウィンターフェル、接戦となったゴール前
    マイコートとウィンターフェル、接戦となったゴール前
  • 写真判定の結果を待つ2頭
    写真判定の結果を待つ2頭
  • ハナ差マイコートに軍配が上がった
    ハナ差マイコートに軍配が上がった
  • 永島騎手はホッカイドウ競馬の重賞初勝利
    永島騎手はホッカイドウ競馬の重賞初勝利
  • 表彰を受ける関係者の皆さん
    表彰を受ける関係者の皆さん

 10月10日、門別競馬場では北海道2歳優駿(Jpn3)へ向けてのトライアルレース、大阪スポーツ杯第18回サンライズC(H2)【マクフィ賞】がダート1800mで行われた。

 2歳戦の大一番への出走権利を得るため10頭がエントリー。1番人気は栄冠賞2着、ターフチャレンジ、ウィナーズチャレンジの上級競走で2勝をあげているダノンバラード産駒、ウィンターフェルで2.8倍。2.9倍は2頭。栄冠賞勝ち馬イッキトウセンとブリーダーズゴールドジュニアC勝ち馬のイグナシオドーロが人気を分け合った。4番人気はスーパーフレッシュ競走勝ち馬のアドマイヤオーラ産駒、サクセッサーで、13.0倍。上位3頭の人気は拮抗していた。

 スタンド前からの発走、真っ先に飛び出したのは大方の予想通り人気のイグナシオドーロ。外からマークするマイコート、直後にサクセッサー、ウィンターフェルがつづき1コーナーを周る。態勢は変わらぬまま淀みないペースでレースは進み、直線へ。逃げるイグナシオドーロをマイコートが飲み込み、外からはウィンターフェルがスパート。残り100mからは2頭の叩き合いとなり、ほぼ同時にゴールに飛び込んだ。決着は写真判定へもつれ込み、マイコートの永島太郎騎手とウィンターフェルの井上俊彦騎手が「どっちだった?」「わからん」と確認し合うほどの接戦だった。写真判定の結果、7番人気のマイコートがハナ差勝利。重賞初勝利となった。勝ち時計は1:55:8(曇・重)2着にウィンターフェル、2頭から7馬身差の3着はイグナシオドーロという結果だった。

 今期ホッカイドウ競馬で期間限定騎乗していた兵庫の永島太郎騎手。マイコートとのコンビは4戦目で重賞勝利まで登りつめた。「前走石川騎手が前に行く競馬を教えておいてくれたので、今日は思い切って行こうと決めていました。スタートしてからも馬の成長を感じたし、自信を持って乗れましたね。ゴールした時は本当にどっちが勝ったかわからなかったけど、門別で重賞を勝てて嬉しいです」と笑顔を広げた。

 管理する米川昇調教師は「大接戦でヒヤヒヤしたけど、ハナ差勝てて良かったです。コーナーでモタモタする馬なので、内で被されなければ大丈夫だろうと。今日は外枠に入れたことが全てだったかな。素晴らしい勝負根性を持っているし、この先のプランはまだ未定だけど楽しみにしています」と、接戦を制したマイコートを称えた。

 マイコートは、父ロジユニヴァース、母エリザベスサクラ、その父アラムシャーという血統の2歳牡馬で、新ひだか町静内の鳥谷勝彦さんの生産馬。父ロジユニヴァースは2歳が2世代目の産駒となり、父にはじめての重賞勝利をプレゼントした。